日本一、いや世界一のコメ農家に俺はなる!!

 

今年もあと半月。年末は家族で食卓を囲んで心も身体も暖かいひとときを過ごす方も多いでしょう。そんな食卓に欠かせないのが「コメ」。

日本一のコメ農家になる」。そう言って、大工からコメ農家に転身し、今春から本格的に取り組み始めた滋賀県の蒲生郡竜王町鏡の若井康徳さんが、今年の新米の味を競う全国大会で最優秀の金賞に輝きました。金賞は、土壌成分を細かくデータ化して管理するなど、土づくりからこだわった成果です。

若井さんが出場したのは、山形県真室川町で11月に開催された「第19回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」の都道府県代表お米選手権。専用の機器で計測したタンパク質や水分量などをデータ化する県予選で若井さんの育てた、光沢と粘りが強さが特徴の「にこまる」という品種のコメは、最高値を記録し、県代表に選ばれました。全国大会では、炊きあげたご飯を試食した農家さんらが投票する最終審査にまで進み、金賞を獲得しました。

若井さんは、「こだわりが実を結んだ」と喜びをみせました。

江戸期から地元でコメ作りを続けてきた16代目の若井さん。高校卒業後は「幅広い世界を見たい」と大工の道を選び、手が空いたときに実家の農業を手伝う程度でした。片手間で関わっていた農業でしたが、農家の高齢化と離農者の増加、耕作放棄地の拡大などの現状に、危機を感じ始め、「田んぼは3年放置されると元に戻らない。海外産の安価なコメが大量に入ると、このままでは日本の農業が終わってしまう」と、大工を辞め、農業への専念を決心。今春、実家の「若井農園」を継ぎ本格的にコメ作りを始めました。

差別化に向けてこだわったのはお米の「質」。若井さんは、「米・食味鑑定士」や「調理炊飯鑑定士」などの資格を取得し、生産に科学的な要素を取り入れました。また、手間がかかるとして一般的でなかった多品種栽培に「田植えの時期などがずれるので一年でたくさんの米を栽培できる」と挑戦を続け、現在は21品種を生産しています。

若井さんは「コメの味は土の味」と話し、今年初めて土壌検査も行い、窒素含有量など細かい成分をデータ化しています。今回受賞の「にこまる」は、安定した土壌成分で生産された成果とのこと。コメの生産以外にも、地域の農業底上げへ独自の取り組みも始めています。

その一環として、若い世代に農業への理解を深めてもらおうと、参加者に田植えや稲刈りなどを体験してもらう「体験農園」を開園。「子供が初めて土に触れて食料の大切さを感じ、食べ物を残さなくなった」などと人気を集めています。また、今月10日には約100人の地域の子供らを集め、竜王町川守のキャンプ場で自ら収穫した餅米を使った餅つき大会を開いています。その他にも、米粉を使用したクッキーやプリンの開発も始めており、県内のホテルから引き合いが来ているそうです。

今後は、農家直営カフェなど、農家ビジネスを拡大していく予定。今回出場した大会には「世界一」を決める国際総合部門もある。来年は、次の目標である世界一に向け、改良を続けるという、若井さんは次のように話しています。

楽しくおしゃれな農業で、農業と地域の活性化に役立ちたい。人手不足といわれるなか、大量生産以外にも、楽しく仕事をして農業で生計を立てられることを広めていきたい。

 

日本にとってきってもきれない「コメ」という食物。そんなコメを守るために立ち上がった若井さん。若井さんが守っているのはコメだけでなく世界かもしれません。

引用先:http://www.sankei.com/region/news/171213/rgn1712130048-n1.html


 

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