自然豊かな環境で全力で泥んこになりませんか?神奈川県逗子市の「原っぱ大学」で生きる力を子どもたちに。

 

神奈川県逗子市を拠点にした変わった名前の学校があります。

その名も「原っぱ大学」。ここは名前の通り、自然豊かな環境で思いっきり遊ぶことができる学校です。メインの遊び場である「村や」は、約5 ヘクタールに及ぶ深い雑木林が里山に広がっており、ツリーハウスや泥んこになって遊べる斜面、本格的なピザ窯、たき火だってあります。

「原っぱ大学」は、まさに都会では味わえない五感をフル活用して遊べるフィールドなのです。

遊ぶ内容は、子どもたちの興味の赴くまま、その場その場で変わっていくことも当たり前。この原っぱ大学の学長ならぬ、「ガクチョー」を務める塚越暁さんは、次のように語っています。

秘密基地を作る、小屋を作る、山を探検する、斜面を滑る、ターザンロープで遊ぶ。僕の思いつきでやることもあれば、親が『こういうことできないかな?』とポロッとこぼした遊びをやってみることも。『やりたい、でもできない』と思うことにあえて挑戦してみる。家庭ではできない遊びを提供することが僕たち腕の見せどころです。

自然は楽しいだけでなく、多くの危険も潜んでいる。ナイフやノコギリ、金づちといった、いわゆる危ないモノの扱い方や危険なエリアは目を見て繰り返し教えることが重要だそう。真剣に伝えることで子どもたちも理解してくれるのか、今のところ大きなケガはないそうだ。

“家族という単位をばらして、全員が仲間に。”

遊びは1 年を通して月2 回ほど開催され、2 ~ 4 歳の平日・週末の「リトルコース」と5 ~ 10 歳の週末の「ギャングコース」の2 コースがあり、天井裏の秘密基地で折り紙を折る子、木の柱に抱きついてぐるぐるまわる子、段ボールハウスで隠れんぼする子、虫取りあみを持って古民家の周辺を探検する子、たまにお母さんを手伝う子、おにぎりをほおばる子など、みんな思い思いに楽しむ。

そしてここには、子どもたちをとがめたり、まとめたりしようとする大人は誰一人いないのも特徴。一見、放置しているように見えるが決してそうではない、原っぱ大学では自分の子どもでなくてもスタッフを含め、周囲にいる大人が近くの子どもを見守る役割を担っているのです。

よその子であってもわからないことは優しく教え、ダメなことはきちんと注意する。家族という単位をばらしてタテ・ヨコ・ナナメの関係を築きあげ、全員が仲間になることで密度の高いコミュニティーが生まれていきます。

“親も巻き込んで遊ぶことで子どもとの信頼感が生まれる”

原っぱ大学が大切にしていることのひとつに、『親も本気になって遊ぶ』というものがあります。

ここでは“子どもに何かを体験させなきゃ”ではなく、子育てを頑張るお母さんやお父さんもひとりの人間として遊んでほしいという思いがあります。

親と言ってもひとりの人間。一番してはいけないのは、親を役割として外側に置いてしまうこと。例えば子どもの様子をカメラで撮影することは“親モード”になってしまう。そうならないよう、子どもたちの撮影はカメラ担当のスタッフにまかせて、親は一緒になって楽しんでもらうようにしています。親のやりたいことも尊重して一緒に遊ぶことで、子どもへの接し方も変わってくると思うのです。

意外に思うかもしれませんが、原っぱ大学開催の回数を重ねるごとに大きく変化することは、「大人から自分の子どもに対する信頼感」だそう。親御さんが自分の子どもの成長・可能性や生きる力を目の当たりにして、子どもを信頼できるようになると「これでいいんだ」と思えるようになり、いい具合に親御さんの緊張がほぐれてくる。さらに、原っぱ大学での変化を機に、日常においても子どもとの関係に変化がおき、結果、親御さんが楽になっていくそう。

気の向くままに探検したり、夢中で何かを作ったり、斜面を滑ったり。自然に体当たりして、何かに打ち込める環境は、物質的な豊かさでは決して得られない、大切な親子関係に大きな変化をもたらしてくれます。「子ども」という限られた時間のなかで、親と子が一緒になって夢中に遊ぶという経験は、いずれ大人になる子どもたちにとっても「生きる力」を与えてくれているのかもしれません。

現代ではなかなか、服が汚れるまで親子で思いっきり遊ぶという機会は少ないですよね。この機会にぜひ、全力で泥んこになりながら遊んでみてはいかがでしょうか?

<詳細>
神奈川県逗子市 原っぱ大学
連絡先:info@harappa-daigaku.jp
HP   :http://harappa-daigaku.jp/

引用先:http://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2017112982261.html

 


 

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