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LOCAL LETTER

自分らしい仕事を見つけ、自分の未来は自分で切り開く!1日だけの生き方教室“LiFE BUFFET”開催!

JAN. 20

TOKYO

「自分のやりたいことを見つける。」「好きなことで生きていく。」
でもそれってどうやったらいいんだろう?

LiFE BUFFETは、「わたしのやりたい!」がきっと見つかる、次の一歩を踏み出してみたくなる、そんな時間をお届けするトークイベントです。

たくさんの選択肢の中から、自分らしい仕事や生き方を見つけていくために、1日を通して、ゲストの話やワークをきっかけに、型にはまった働き方・キャリアにとらわれず、自分自身の進みたい道や、やりたい仕事、生き方のヒントを探っていきます。

【イベント詳細】
日時:12月2日(土) 17:30~19:30

登壇者:青木将幸さん(ファシリテーター)
1976年生まれ。熊野出身。大学時代に環境NGO・A SEED JAPANに関わる傍ら「それぞれの持ち味が発揮される組織づくり」に関心をよせる。企画会社ワークショップ・ミューで修行期を過ごした後、2003年、青木将幸ファシリテーター事務所を設立。毎年100回ほどのペースで会議・ワークショップ・参加体験型研修の進行役をつとめている。2012年より拠点を東京から淡路島に移し、国生み伝説のある島から日本中に出かける日々を送っている。iPledge理事。

本編

まずは、今回のイベント「LiFE BUFFET」を主催している「NPO iPledge(アイプレッジ)」の説明を簡単にさせていただきます。

皆さん、「iPledge」 の「Pledge」という意味は知っていますか?「Pledge」には、「決意する、固い約束」という意味があって、持続可能な未来に向けて次世代を担う若者が課題解決に自ら参加し、社会に対して決意する、約束する、そんな場所を創って若者を応援したいという思いから「NPO iPledge」という名前がつけられました。

今回の「LiFE BUFFET」は、数ある選択肢の中から、自分らしい仕事や生き方を実現するためのヒントを探っていくトークイベントです。本日のゲストは、会議の進行役である「ファシリテーター」としてご活躍されている青木将幸さん。通称マーキーさんです。

マーキーさんは、2012年から拠点を淡路島に置き、全国のワークショップに飛び回って研修の進行役を毎年100イベントほど務められています。
「NPO iPledge」の理事としても関わってくださり、普段は「進行役」として活躍されているマーキーさんですが、本日は、ご自身のお話を聞かせていただきたいと思います。

ミーティングファシリテーターという仕事

青木さん(以下、マーキー)
皆さん、こんばんは。マーキーです。5年前から兵庫県の淡路島に移住し、普段は、「ミーティングファシリテーター」として全国を飛び回っています。

ミーティングファシリテーターという仕事は、簡単にいうと「会議の進行役」という、少し変わった仕事です。進行する会議の種類は、家族会議から国際会議まで幅広いです。

例えば、家族会議だと、仲の悪い兄弟の間に入って仲直りの手助けをしたり。国際会議だと、市長や国のトップが出席する国際的な会議の進行役を行ったりなどしています。

早速ですが、ここからは皆さんからの質問に答えていきたいと思います。

自分のできること、好きなこと、社会に必要とされていることを仕事に

Q.「マーキーは、昔から話すことが得意で今の仕事をされているのですか?」

マーキー:僕の場合は、もともと話すことが得意ではなかったんです。得意ではなかったからこそ、「どうやったら上手く話すことができるのか」を勉強をしました。その時に出会ったのが、「ミーティングファシリテーター」です。日本にはこの職業がまだありませんでしたが、これは仕事になると思ったので、仕事にしました。

もし今あなたが20代で、「自分はたいしたことができない」と思っているのなら、あなたが今持っているのは「可能性」です。何かを伸ばせば、自然と広がっていきます。30代、40代になれば、出来ることが増えて、キャパもどんどん増えていきます。

「今自分に出来ることはなんだろう」と考えることが大事で、20代は出来ることをどんどん伸ばしていく時期だと思います。今、皆さんが「なんとなく好き」や、「やりたい」と思っている事をどんどん伸ばしていけば、自然と出来ることの幅が広がり、それが仕事に繋がっていきます。

自分の好きなこと、自分の出来ること、社会から必要とされていること、この3つの円が重なれば仕事になります。

Q.「ミーティングファシリテーターが仕事になると思った瞬間はいつですか?」

マーキー:アメリカでは、ファシリテーターを職業にしている人が何万人もいるらしいんです。「何万人も食べていけるなら、自分もできるだろう」という楽観的な考えで、ファシリテーターになりました。(笑)

あとは、社会から必要とされていることを感じ取った時です。どのコミュニティに行っても、会議は上手くいってないんです。今まで「うちは会議が上手くいってます」という人に出会ったことは一度もありません。ニーズはすごくあるけれど、実際にファシリテーターを出来る人が日本には少ないと感じました。

Q.「ファシリテーターをやっていて楽しかった場面、失敗した場面などありましたか?」

マーキー:大成功と大失敗を同時にしたことがあります。先代のお父様から100名くらいの規模の会社を譲り受けた若社長から、「社員全員で会社のビジョンを決めたいから、会議にきてくれ」と言われ、僕はその会議に出席しました。

会議では、会社の良いところも悪いところも全て出し合った上で、社員100人の合意の元、会社のビジョンを決めることができました。社員の方も「明日からまた仕事を頑張ろう!」という良い雰囲気でした。

しかし、その決まった会社のビジョンを若社長が先代のお父様にお伝えすると、「社員に会社の方向性を聞いてどうする。それは社長であるお前の仕事だ。今すぐそのビジョンを破り捨てなさい。」と言われてしまったんです。

僕は、ファシリテーターとして、先代であるお父様の意見を聞くのを忘れて、お父様に疎外感を感じさせてしまったんです。他にも、たくさんの失敗をしてきています。でもその失敗があったからこそ、たくさんの成功もありますね。

最後に、落語の世界にこういう言葉があります。

「師匠選びも芸の内」

どんな師匠の元で学んでいくのかで、その後の人生が大きく変わってきます。上司を選ぶことはできないかもしれません。でも、自分の心の中でなら、誰を師匠にすることもできます。ぜひあなたも心の師匠をつくってみてください。本日はありがとうございました。

Editor's Note

編集後記

皆さんが考える仕事の定義はなんですか?仕事は人生でかなりの時間を費やすもの。できることなら、その時間を自分の好きなことに使いたいですよね。青木さんがおっしゃっていた3つの円、「好きなこと」、「出来ること」そして、「社会からのニーズ」。その3つが重なる所にある、皆さんにとっての最高の仕事をぜひ探してみてください。

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