地域の「記憶」を未来に送信。伊豆大島で「拡張現実」はじまる!?

 

家のタンスの奥から取り出した古いアルバムの1ページ。
お母さんのお父さんのお父さんのそのまた先の・・・。そんな会ったこともないおじいちゃん達の写真や、そんな人たちが生きた時代の風景。それが一家の宝物というだけでなく、地域の、ひいては国の宝物だと皆さんはご存知ですか?

『伊豆の踊子』といえば、孤独や憂鬱な気分から逃れるため伊豆へ一人で旅に出た青年が、踊子の少女に淡い恋心を抱く旅情と哀歓の物語。そんな川端康成の代表作の舞台になった伊豆で革新的な取り組みが始まります。

今回、伊豆大島ではじまるのは、その名も「むかし・ミライプロジェクト」。ひらがなとカタカナが過去と未来を表現しているようでとても可愛らしい名前ですよね。

任務を遂行するのは株式会社作戦本部

このプロジェクトは地域に眠る民話や伝承、アナログ写真などをデジタル化して蓄積し、インターネットで国内外に発信する取り組みなんです。プロジェクトがはじまるきっかけは、作戦本部の隊長(社長)である鴨志田さんが伊豆を旅する中で見つけた古びたアルバム。そのままでは風化してしまう記憶をアーカイブ化することでミライに繋いでいこうという思いから始まりました。

しかし、一筋縄では行かないのが今回の任務。難度はおそらくSクラス!それもそのはず、その難しさの背景には著作権の問題があります。あまりにも古い写真は誰か撮ったのかさえわからない。そして誰を撮ったものかもわからない。写真の中の「人」も「時間」も「場所」も全てが曖昧だからこそ、許可をとれないものがほとんどなんです。

それでも挑み続ける作戦本部の作戦は、まず「救える記憶から徐々に救い、それを様々な人々に見てもらう機会を作る」ということ。伊豆大島には、伝統工芸の紺絣(こんがすり)の着物に前垂れや、頭に椿の手ぬぐいを巻くという伝統的な衣装の「あんこさん」など、まだ手に入る大切な記憶がたくさん残っています。

送信した記憶達は、現実の風景に文字や映像が重なる「AR」(拡張現実)を活用して展開されます。三原山の展望所近くなど約15カ所でスマートフォンをかざせば、その土地の古い写真をみられたり、一部ではアニメーションも楽しめるたりするんです!

今月末から稼働予定のこの任務。新しい観光振興のカタチになるかもしれませんね!

 

引用先:http://www.sankei.com/life/news/171209/trv1712090001-n1.html

 


 

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