時間がゆったりと流れる「さいはての地」珠洲市で鑑賞する大迫力の「奥能登曼荼羅」

「奥能登曼荼羅」

石川県珠洲市で開かれている奥能登国際芸術祭を通じて、新たな交流が生まれている。時間がゆったりと流れる「さいはての地」のにぎわい。

飯田町の古民家の壁いっぱいに、奥能登を描いた壁画が広がっている。題して「奥能登曼荼羅」。奥能登自生の植物や町ごとのキリコ、間垣などが色鮮やかに描写され、歴史や、豊かな自然を感じることができる。

この壁画は、金沢美大の学生らが、一年半かけて地元で話を聞き、キリコ祭りやヤブツバキなどの花、渡り鳥、人々を描いて珠洲の絵図に仕上げた。波や海藻の模様が彫られた床に立つと、日本海で船上から奥能登を一望している気分になる。

「混浴宇宙宝湯」

石川直樹さんの混浴宇宙宝湯は、源泉掛け流しの銭湯「宝湯」二階に、宴会の写真と御膳などが並ぶアート作品。「まるで生き返ったみたい。珠洲に移住したいと言うボランティアや起業したいと語る学生もいてすごいんです」と喜ぶ。

最後に、中国人の劉建華(リュウジャンファ)さんが見附島を背景に景徳鎮の陶器と珠洲焼を並べた海岸へ。見入る米国人観光客夫妻は「人の心がとても穏やか。誰をも受け入れるオープンな心がすてき」。夕日に照らされた穏やかな波が、珠洲の人の心に重なって見えた。