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LOCAL LETTER

満足度98%を誇る移住体験ツアー!?その内容と魅力を徹底解説!(DAY1)

DEC. 12

Itako & Namegata, IBARAKI

ツアー参加者満足度98 %を獲得している株式会社WHEREが主催するツアー

地域と人の深い繋がりをつくることを目的に、茨城県の潮来(いたこ)市・行方(なめがた)市にて「五感で触れる茨城の非日常な日常ツアー」が2017 年10 月28 日(土) 〜 29 日(日)に開催されました。今回はWHEREツアーに参加した私(高山)がレポートをお届けします。

集合場所となった茨城県潮来市は東京駅から八重洲南口発の高速バスでなんと70分。

最短10 分間隔ごとにバスが出ており、かなりアクセスが良い場所にあります。

バスにゆられ、田園風景と広い空を眺め癒されながら、茨城県水郷潮来バスターミナルに到着しました。

ようこそ!とツアー主催者である市の職員の皆様に温かく迎えられ、向かった場所は「水郷旧家 磯山邸」。


趣ある古民家「水郷旧家 磯山邸」


1つ1つの構造に、こだわりが詰められています

ここは明治32年建築の立派な古民家を潮来市がリノベーションした場所です。日本の古きよき時代を感じる建物に一歩足を踏み入れると、香ってくるのは畳のにおい。どこか懐かしく、気持ちが落ち着きます。

古民家の改修当時は人が住めるどころか、入るだけでも大変な状態だったそう。しかし、ここを復活させたいという熱い思いから、市の職員が協力しあって掃除、耐震改修工事を経て、地域の皆様の愛情が詰まって蘇った場所がここ「水郷旧家 磯山邸」になります。

リノベーションは、なるべく元の形を残すことを大切に、極力使えるものは使うことを徹底しながら進められたそうで、昔ながらの伝統や技術をところどころ垣間見ながら、関わった皆様の愛情とこだわりをとても感じる空間でした。


建具には繊細な組子細工が・・!

こんな魅力を持つ「水郷旧家 磯山邸」に都会の感覚は吹き飛ばされ、フレッシュな気持ちでツアーはスタート。

ツアーテーマは、五感で感じる潮来市・行方市の伝統。江戸時代に東北から江戸への物資を運ぶ中継地として栄え、水運の要衝であったこのエリアで、今でもなお残る文化を体感するツアーです。

潮来市で教わる!“生葉”を使った藍染体験!(潮来市)

磯山邸で行われた最初のコンテンツは「藍染体験」。藍染は潮来市ととても深い縁のあるらしいですが、市内で現在教えている方は1 名とのこと。今回はその唯一の先生である「ナチュラルショップくるむ」の茂木光恵さんと一緒に藍染体験を行いました。

通常の藍染体験の場合、生葉を乾燥させた染め粉を使用する藍建染めが主流。しかし今回行うのは、染物の中でもかなり珍しい生葉を使用して染める「生葉染め」。葉っぱから染料を一緒に作るところから行います。


藍の生葉

生葉染めでもっとも重要なのは、使用する葉っぱの新鮮さ。通常、生葉染めが行えるのは、暖かい7 月 〜 9 月の時期のみと言われていましたが、今回はツアー開催時期の10 月後半に合わせ茂木さんが試行錯誤をしながら、大切に葉っぱを育ててくださったそうです。想いに感謝しながら、生葉染めでの藍染体験をスタート。

生葉をミキサーにかけて漉した状態。まだ葉っぱの色をしています


ここへ今回染めるハンカチを投入!

ここからハンカチに色が染み込むまで、暫し茂木さんと色々なお話をさせていただきました。

・お子様をご出産された際に健康に気を使い始め、そこで藍染に出会い、魅力を伝えるために活動されていること

・2 年ほど前まで住んでいた千葉県からUターンをし、潮来市を一度離れてみて、改めて潮来市の人のあたたかさや自然の豊かさに気づいたこと

・これからは自分で藍を育てて、その藍を使って藍染を行っていこうと思っていること

潮来市のお話をしてくださる茂木さんは、本当に幸せそうで、どこか誇らしげな様子。
「本当に潮来にはあたたかい人が多く、住みやすいところです」と笑顔でお話される茂木さんがとても印象に残っています。

東京にはこんなにも自分の地元について自信を持って語れる人がいただろうか?
私は人に語れるほど、自分の地元について知っているだろうか?
自分の地元を自信を持って大好きだと言えるだろうか?

人間が生活していく上で必要な拠点。最近では、二拠点や多拠点という言葉も耳にするようになってきました。今後たとえ自分の拠点がいくつに増えようと、自分が生活する拠点を大好きになり、そこに誇りを持てることが人間が豊かに生きていく上で、大切な要素なのかもしれないなと、茂木さんのお話を聞いて感じました。

茂木さんとのお話に花を咲かせていると、あっという間に時間が経過しており・・・

ハンカチを取り出してみると・・・

あれ、少し色変わったかな・・・?ちょっと青っぽくなった・・・??


さらにこれを水で洗いながら、ゴムを外して乾かすと・・・

なんと綺麗な「ターコイズブルー」に・・・! 

自分だけのオリジナルハンカチに全員大満足でした。


茂木さんありがとうございました!

潮来市の手焼きせんべい屋で行う!せんべい焼き体験!(潮来市)

続いてのコンテンツは「手焼きせんべい体験」。潮来市は水郷地帯としても有名で、美味しい水が湧き出ているだけでなく、美味しいお水によって、美味しいお米を育んでいます。

そんな美味しいお米が育まれる地域に欠かせないのが「おせんべい」。昔はたくさんのおせんべい屋さんが軒を連ねていたそうですが、現在潮来市で手焼きおせんべいを焼いているのはかぞえるほどにまで減少。今回は潮来市で手焼きおせんべいを販売している「にしくら」さんで、手焼きせんべい体験を行います。

どうやら潮来市生まれ・潮来市育ちの生粋の潮来人で、とってもお話上手なお母さんがいらっしゃるとのことでワクワクしながらみんなで向かいます。


可愛いロゴがお出迎え。とっても可愛い

「お母さん、皆さん来たよ」

「ほらこれで掃除して」

「あれ持ってきて〜〜〜」

お店に入り聞こえるのは、とても日常的な会話。そう、こちらのお店は家族経営のお店です。


「潮来にしくらの手焼せんべい」のお母さん

お母さん はい、入って入って!釜の前に向かい合う形で座ってね。
そこのおせんべい並べて、このお箸でひっくり返してください。
火力によってはすぐに焼けてしまうので、こまめにひっくり返してくださいね。
焦げてしまったら、こっそり前の人のおせんべいと交換してください。(笑)
いい焼き色がついたものだけ、自分のだと思いましょう!(笑)

噂されていた名物お母さんの元気さが場の空気を自然と和まし、ほっこりした気持ちになりながらせんべい焼きが始まりました。

この釜におせんべいを乗せて早速おせんべい焼きスタートです


今回は女性限定ツアーということで、お母さんのご好意でハートのおせんべいをご用意してくださいました

炭でおせんべいを焼いていくため、火加減がとっても難しく、お母さんに火加減を調整してもらいながら焦がさないように、丁寧に丁寧にお箸でひっくり返します。その作業を続けながら、お母さんがいろいろなお話をしてくださりました。

・機械の進歩により、手焼きでおせんべいを焼くお店が1 件もなくなってしまったことから、お母さんのご主人が手焼きのおせんべい屋さんを復活させようと今のお店を始めたこと

・普段は別のお仕事をしている息子さんたちも週末には、お店のお手伝いをしに来てくれること

・潮来市は水郷地域のため、水が美味しいことからお米や野菜、おせんべい全てが美味しいのはもちろん、本当に人があたたかくお母さんの誇りであること

機械で焼くおせんべいは焼き目が均一に焼ける一方で、手焼きで焼くおせんべいはどんなに長年焼いているプロの方でも焦がしてしまったり、ひび割れをさせてしまうことが多いそう。それでも毎日お母さんたちが1 枚1 枚丁寧に想いを込めて焼くおせんべいは、どこかホッとするあたたかさがあるとのこと。

作り手の想いや顔が見えると、本来の味に加えてさらに感じる「あたたかみ」や「安心感」があるのかもしれません。


徐々に美味しそうなキツネ色になっていきます

熱々のおせんべいはとっても香ばしくて美味しかったです

手焼きのおせんべいを思う存分食べながら、お母さんが幼い頃のお話や、明日ツアーで訪れる行方市は、潮来市の次に好きな地域で、お芋を始めお野菜が本当に美味しい、なんてお話をたくさん聞かせてもらっていると・・・

息子さんが「お母さん、もうそろそろ。皆さんもお時間があるんだからね。」と声がかかりました。

するとお母さんは、「あら、いけない。いつも話過ぎて息子に怒られちゃうのよ(笑)」と教えてくださいました。

「この親子のやりとりも名物になっているのかもしれないなあ。」

「私最近、両親や祖母ときちんと会話することあったっけ?」

外出してばかりではなく、家にいてもテレビや携帯と向き合ってばかりではなく、もっと家族との時間を大切にしよう。と改めて思う時間でした。


「にしくら」の皆様ありがとうございました!

”蔵”をリノベーションして人気レストランへ!?(潮来市)

夜ご飯は ” 石蔵 ” をリノベーションして創られ、地域の情報発信もしている喫茶&和洋創作料理レストラン「All About 蔵」さんでの夕食。

All About 蔵は地産地消を心がけ、獲れたての新鮮なお魚や季節の食材がふんだんに使われたお料理がいつも味わえるのが特徴です。

カウンターもあって、どこを見てもオシャレオシャレ

そして美味しい料理が出てくる出てくる。

このアヒージョはマスターが「そこの湖から今日取れたシラウオだよ」と出してくれました。


「栗とチーズのピザ」

このピザに乗っている栗は今日マスターが拾ってきたものだとか。栗を拾いに行って、お料理に使えるだなんて東京出身の私からするとかなりの衝撃でした。ここにハチミツをかけていただきます。栗がとってもホクホクで美味しかったです。


「行方市のブランド豚、美明豚(びめいとん)の鉄板ステーキ」

お料理を食べながら参加者や行政の方といろいろなお話をし距離がどんどん近づいていきます。

その中でも特に印象的だったのは、参加者の方がご自身の職場(茨城県常陸太田市にある里山ホテル)を胸を張って「大好き」とおっしゃっていた姿と、そんな里山ホテルをよりよくするために奮闘しているというお話、そして行方市にある空き家をどう活用していけるかをみんなで話したこと。

本日お会いした地元の方をはじめ、行政の方も本当に地元が大好きで「もっともっと魅力的にしていきたい」という想いが参加者にも伝わり、地元の食材を使ったご飯を食べながら、自分の故郷のように潮来市や行方市のことをみんなで考えられることに幸せを感じました。

私たちが、All About 蔵へ訪れたのは、日が沈んでからだったため、今回みることはできませんでしたが、霞ケ浦と北利根川の合流地点に位置しているAll About 蔵は、お店の前から見える夕日が本当に美しいことでも有名だそう。

テラスもあるため「夕日を見ながらコーヒーを飲む」なんて、贅沢な時間を過ごすこともできます。ぜひ、私も次回はその夕日を見に来たいと思います。

行方市にて温泉&一棟借り宿泊を体験(行方市)

夕食のあとは潮来市より北に車で10分ほど向かい「あそう温泉白帆の湯」へ

茨城県は「温泉地が少ない地域」と言われているのをご存知でしょうか?しかし、あそう温泉白帆の湯は毎分95 Lの湧水に恵まれ、浴槽に加水もおこなっていない黄褐色の温泉。黄褐色の温泉は、とてもなめらかで肌を心地よく包み、身体を癒してくれるのが特徴です。

また、あそう温泉白帆の湯は温泉に浸かりながら、湖面に沈む大きな夕日を眺めることのできる温泉でも有名です。空が真っ赤に染まり、太陽がみるみると小さくなり陽が落ちていく、その絶景に心も身体もリラックスすることができるそうです。

同じ建物内に地元料理を食べられる休憩室や産直販売、内庭の望むカフェスペースなどもあり、ゆっくり過ごせる施設です。行方市へ行かれる際は、ぜひ、あそう温泉白帆の湯へも立ち寄ってみてくださいね。

そして、あそう温泉白帆の湯で癒されたあとは本日のお宿「行方市お試し住宅」へ

車で細い道を少し進んでいくと・・・

「どーん!」と大きな田舎づくりの住宅が登場!(夜には暗すぎて写真が撮れませんでした)


朝起きると、家の目の前には広大な畑がありました

家の目の前には畑が広がっていて、周辺に住んでいる地域の方が畑が荒れないようにと行方市名産のさつまいもを育ててくれているそうで、お芋の葉っぱがニョキニョキと育っていました。

今でこそ趣があり、とても綺麗な家(行方市お試し住宅)ですが、空き家当時は、家の周りに雑草が生いしげり、家の中に入るだけでも一苦労だったそう。そんな中「この家を復活させよう。」と市の職員さんをはじめ、地元の方々が協力し、雑草の除去から家の中の掃除・リノベーションを行い、やっとの思いでここまで綺麗に見違えらせたそうです。

市の職員さんをはじめ、地元の方々の想いがたくさん詰まった行方市お試し住宅は、現在1 日1,000 円で行方市に移住を考えている方を中心に貸し出されており、多くの方の憩いの場として命を吹き返しています。

今日初めて降り立った茨城県潮来市・行方市でしたが、どこに行ってもそこで暮らすみなさんの地元への愛がたくさん伝わってきて、気づいたら「もっと潮来市・行方市を知りたい!」「私も潮来市や行方市のために何かできないだろうか?」と考えるほど、魅了されていました。

2 日目は一体どんな出会いと体験が待っているのか。

遠足の前の子どものようなワクワクとドキドキした気持ちを抑えながら、(夕ご飯で余った分を夜食に食べたことは内緒にし)みんなで川の字にお布団を並べ、夢の中に入りました。

 

2 日目のツアーの様子は後日掲載いたします。

茨城県潮来市・行方市

これからも茨城県潮来市・行方市の応援をお願いします。

これからも茨城県潮来市・行方市の応援をお願いします。

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