魅力度ランキング「食」部門第一位の高知県が本気を出した!高知県奥四万十が都内イベントを開催

前略
東京にいてもふるさとの雰囲気を感じたいあなたへ

飛行機を降りて、高知県の土地に一歩足を踏み入れた瞬間に私、ライターの高山を出迎えてくれたのは、カラッと照りつける太陽と爽快な空。そして満面な笑みの有澤聡明さん(高知県須崎市職員)。「お待ちしてました〜」という有澤さんの一言に、東京で必死に働いていた私の緊張を一気にほぐしてくれました。

写真中央:有澤聡明さん
写真中央:有澤聡明さん

「いつかは地方で暮らしたいけれど、どこがいいかわからない」「子育ては田舎の自然の中でしたいけれど、祖父母も東京で暮らしている……」

時代の「多様化」が数年前から話題に上がり、その中でも “働き方” をはじめとする “暮らし” に多くの注目が集まっています。都内に縛られない働き方や暮らし方をする人も増えている一方で、憧れはあっても現実には至らないこともしばしば。

その原因の一つに個人と地域の繋がりが薄く、地域ごとの魅力に気づけないことが挙げられています。都内に住んでいると、地域やふるさととの繋がりはなかなか持てないもの。

そこで「まずは東京で地域との繋がりをつくろう」と高知県梼原町・津野町・須崎市・中土佐町・四万十町の5市町村が昨年より開催し、多くの反響がある「Meets 奥四万十」の裏側を取材しました。

地元のお母さんたちが作る伝統の味

今回のMeets 奥四万十のテーマは、東京で、高知 奥四万十地域の「食」と「人」を存分に味わう。このテーマを元に会場に高知から会場に駆けつけたのは、高知県奥四万十地域の自慢の名産品と、高知県で活躍する人たち。私が高知県須崎市で出会った有澤さんをはじめとする市役所職員の方や、名産品を伝統料理へと作り変える地元のお母さん、地域おこし協力隊員などなど。

準備の段階から会場の熱気は高まります。中でも特に元気いっぱいだったのは、今回イベントで提供する食事を作りにきてくれた5人の地元のお母さんたち。お揃いのTシャツとエプロン、三角巾をつけて大量のダンボールを開くところからスタートです。

「これは私の」「これはあなたの」

どうやら作る担当が決まっているらしい。お母さんたちがそれぞれ話しながらどんどんと進めていく様子はずっと見ていても飽きがこない。お母さんたちではわからないことがあると、イベントの主催者の一人、中土佐町職員の乾さんにお声がかかります。

「乾さーん!!!」

「はいはい」と言いながら駆けつける乾さんも、とっても笑顔。まるで本当の親子みたいに仲良しな様子に、田舎のおばあちゃんのお家にきたような錯覚をおこします。

お話を聞いてみると、お母さんたちは高知県中土佐町にある矢井賀(やいが)地区で「蜑の里 やいか」として、お料理を地域内外の人たちに振舞っているのだとか。地名は「やいが」ですが、地元の人たちは親しみを込めて「やいか」と呼んでいることから、お母さんたちも「やいか」を名乗ります。

通りで、阿吽の呼吸で進んでいくお母さんたち。手際よく今回イベントで出すお料理15品を仕上げていきます。毎日のように誰かにご飯を作り続け、今回のイベントでは80人前15品を5人で作りました。

何十年お料理を作り続けていても「毎回誰かに食べてもらうお料理は、自分の子どもをお嫁に出す気持ちで作っているよ」というお母さんたち。普段誰かに料理を作る時、ここまで愛情を込めて作ることがあっただろうか、と考えさせられます。

七面鳥を愛する男が東京に上陸

お母さんたちの話に夢中になっていると、なにやら奥のコンロでフライパンを振っている男性がいることに気づきました。思わず近づいてフライパンの中を覗いてみると、鶏肉のようなものが焼かれています。

「これなんですか?」
「七面鳥です!!!!」

お母さんたちのパワフルさも負けない勢いで答えてくださったのは、松下昇平さん。「後でお名刺お渡しします!」と今は七面鳥を焼くのに真剣な様子。お話はできそうだったので、思わず質問を投げかけていきます。

聞けば、以前までトライアスロンの選手として活躍していたという松下さん。日本ではあまり馴染みのない七面鳥ですが、実は「高タンパク低カロリー」な食品の代表格でアスリートにはもってこいの食べ物。現役引退後、松下さんは偶然にも七面鳥と出会い、その可能性に惚れ込んでしまいます。

日本の七面鳥生産量は年々減少しており、現在七面鳥を生産しているのは北海道、石川県、高知県のみで、3道県を合わせても生産量は3,000羽程度。アメリカの七面鳥生産数が2億羽であることと比べると、その量が極端に少ないことがわかります。

この現状を知った松下さんは「産業として残していきたい」と、地域おこし協力隊として高知県中土佐町に移住し、全く経験のなかった七面鳥の飼育から営業、さらには研究までも行っているんだそう。

写真右:松下昇平さん
写真右:松下昇平さん

現在は七面鳥を「アスリートにターキーを」や、「私だけの秘密のプロテイン」として売り出しており、5年前まで高知県内に300羽しかいなかった七面鳥の生産を700羽にまで増やしています。

「本当に美味しいんで食べてみてください!!!」

出来立ての七面鳥料理を一口。鶏肉よりもしっかりとした歯ごたえの中に、お肉の旨味が口いっぱいに広がります。「美味しい、、」思わず声を漏らしてしまうほどの美味しさ。

「そうでしょ!!!これが七面鳥です!」とズボンのポケットの中から七面鳥のフィギュアを、近くの棚から七面鳥の写真のパネルを、引っ張り出す松下さん。七面鳥への愛を感じます。

「アスリートとしてはサプリよりも、こういう噛み締められるお肉の方が嬉しいんですよね。これからもっと七面鳥を広げていきたい」と熱く熱く語ってくれました。

キッチンで楽しくお話ししていたら、イベント開始時間も残りわずか。会場の準備も始まり、高知県奥四万十地域の日本酒をはじめとしたドリンクが綺麗に並べられ、会場には高知県奥四万十地域の各ポスターが貼られていきます。

参加者もスタッフも関係なく一体になる空間

いよいよ開始時間になり、参加者の方々が続々と会場の中に入ってきます。会場に入ると早速飲み物のご案内が、飲み物をとった参加者の方々は近くのテーブルに座り、たまたま隣同士になった参加者の方や市役所職員の方と話しを弾ませます。

カウンターには徐々にお母さんたちが作ったお料理も並び出し、気づけばお料理を取る方の行列ができる状態になっていました。お料理を待っている時間は、前後で並んでいる方同士で話が弾みます。お酒もお食事も進み、ゲストによるトークセッションも行われるなど、終始会場全体が賑やかな状態でした。

今回参加者として集まったのは、昨年度もイベントに参加したというリピーターの方や、高知県出身の方、地域に興味のある学生など、高知や地域好きの方々。皆さんは今回のイベントに参加してどんな感想を抱いたのでしょうか。

“ 奥四万十が凝縮された1日で、素敵な時間となりました。まさに食と人ですね。”

“ 2回目のmeets奥四万十です。今年も楽しめました!”

“ 本格的な移住はハードル高くてすぐには考えられないけど、1ヶ月から3ヶ月以内の短期で住まうものもあるそうで、お試し移住なら在宅仕事でできるかもと思いました “

“ 高知グルメがいっぱいで、特にイタドリは今は亡き母の味を思い出しました “

今年は昨年以上に大反響を呼び、総勢88名で賑わった「Meets 奥四万十」。今年はもう一度開催する予定とのことですので、ぜひ皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか?

Meets 奥四万十のFacebookページはこちら

草々

Writer:高山奈々


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