一刎(ひとはね)の山間風景

日本人の原点へ! 懐かしの「里山」が氷見市であなたを待っています。

みなさん、「里山」と聞かれたらどのような風景を頭に浮かべますか?

緑の深い山々、川のせせらぎ、鳥のさえずり、、そんな田舎の風景を思い浮かべるのではないでしょうか。昔の日本には生活の隣に当たり前のように存在していた「里山」。しかし時代を経るにつれて、その数は減少を続けていると言われています。

確かに、数自体は減っているかもしれません。しかし「里山」はまだ日本の地域に存在しています。そのひとつが、富山県氷見市・北西部石川県の境にある 一刎(ひとはね)という集落です。氷見市IJU応援センターが運営する「氷見の暮らしとコミュニティ」では、そんな一刎(ひとはね)集落の魅力を地域おこし協力隊の水間さんが語っています。ぜひ読んで、里山の魅力を感じとってみてくださいね。

氷見市IJU応援センター よりご紹介いたします。


一刎(ひとはね)の山間風景

地域おこし協力隊の水間です。氷見と言えば今が旬のブリ!海のイメージが強いですよね。私も移住してくる前はそうでした。でも一刎(ひとはね)に通ううちにすっかり里山の魅力にはまってしまいました。

一刎との出会いは氷見に来て間もない2016年春の「水芭蕉ウォーキング」のお手伝いでした。最初は「一刎ってなんて読むの?」、それから「一刎ってどこ?」とチンプンカンプン。一刎は氷見市北西部石川県境の海抜200mの中山間地、80戸・約170人の集落。山深いイメージですが市の中心部から約10㎞、車で20~30分の距離、意外と近いです。

水田跡地を整備した水芭蕉園

水芭蕉の群生地があったという言い伝えから、2007年に山から湧き水が流れ続ける水田跡地を整備して水芭蕉園が作られました。水芭蕉ウォーキングは小さなお子さんからお年寄りまで市内外や県外からも毎年200~300人の参加があった人気のイベントでしたが、実行委員会の高齢化などが理由で昨年(第10回)残念ながら休止になりました。

里山の空気を感じられるウォーキングコース

ウォーキングのコースには縄文土器が出土した前田遺跡や室町時代の浄土真宗の僧 蓮如が通った道など歴史的な場所も盛り込まれています。

中でも私のお気に入りは6㎞のコース途中にある高階社(たかしなしゃ)。トトロに出会えそうな鬱蒼とした鎮守の森にある樹齢250年以上の大杉の鳥居を初めて見た時は、その荘厳な雰囲気に言葉を失いました。10年程前までは急な坂道を通り御神輿や獅子舞もでていたそうです。

石川県中能登町、七尾市、富山県氷見市にまたがる標高546メートルの石動山(山頂は中能登町)から来た神様をお祀りしている高階社。県境なので昔は石川県から神主さんが来られていたそう。元々は在所の外れにあった神社が天に近いところにということで徐々に高い場所に移動、現在の場所に建てられたのが約50年前。急な山道を人力で建築資材を運んだと伺い、マンパワーに驚かされました。

高階社(たかしなしゃ)の大杉の鳥居

高階社(たかしなしゃ)の大杉の鳥居。『氷見の巨樹名木』の本(編集・発行 氷見市教育委員会)にも載っています。

地域の方の団結力が強いのも一刎の魅力。内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞した一刎小学校の花壇は平成18年に廃校になった現在も皆さんが継続して手入れをされています。高台にあるので道路からは見えない花壇… まさに秘密の花園です!

一面の銀世界につつまれる

昨年12月中旬の一刎。一面の銀世界。

住民が焚きあげる「左義長」の様子

1月8日に旧一刎小学校のグラウンドで行われた左義長。住民約50人が参加してお正月のしめ飾りやお札などを焚きあげました。左義長の忌み火に当たると1年間健康に過ごせるそう。左義長の準備でも住民の方の団結力が垣間見えました。一刎の人に限らず、氷見、富山の人は地元のことを「何もないところ」とよくおっしゃいます。謙遜の意味もあると思いますが実は皆さん地元愛にあふれ、生まれ育った場所に誇りを持っていらっしゃるように感じます。何もないどころか移住者の私からしたら「宝の山」です!

以前イベントに参加した若者から「市内にいながら普段あまり縁のない一刎という趣き深い場所に来ることができ有意義な時間を過ごすことができました。氷見をまた好きになりました」というメッセージをいただきました。素直に嬉しかったです。海だけじゃない氷見の里山の魅力をこれからも発信していきます。

記事提供:氷見市IJU応援センター 2018年1月12日 配信


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