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LOCAL LETTER

地域の食を東京で。アカデミー卒業生の化学反応を味わう一日

NOV. 23

JAPAN

拝啓、地域の食を通じて人と交流を深めたいアナタへ

ローカルに興味はあるけど、実際に足を運ぶのは難しい。
生産者のこだわりが込められた食品を、味わってみたい。

そんなあなたにぴったりのイベントが、2024年12月7日(土)に開催されます。

今回は、気軽にローカルを感じられるイベント「さつまいもぉ〜カフェ」「多酒味夜話」を紹介します。この企画・運営は、LOCAL LETTERをきっかけに出会ったWHERE ACADEMY*(以下、アカデミー)の卒業生6人でお届けします。

*WHERE ACADEMY…LOCAL LETTERを運営する株式会社WHEREが企画・運営するアカデミー事業。これまでの卒業生はのべ約200人以上(2024年10月時点)

※本記事は、WHERE ACADEMY卒業生が有志で執筆した記事です。

きっかけは、一人の卒業生の自主企画から

ローカルプロデューサー養成講座の1期生である宮崎颯(みやざきはやて)さんは受講後、自主的に「和酒味合(わしゅみあい)」というイベントを企画。
2024年10月に行われた和酒味合の場で出会い、意気投合したアカデミーメンバーで今回の企画・運営が走り出しました。

2024年10月に行われた和酒味合での写真。

-運営メンバーの紹介- ※写真左から順
石﨑 なつみ…第3期地域バイヤープログラム、第5期インタビューライター養成講座
若松 鞠亜…第5期インタビューライター養成講座
小野 妙子…第2・3期インタビューライター養成講座、第1期コミュニティマネジメント講座
芝原 由貴…第1期ローカルプロデューサ養成講座
齋藤 圭吾…第3期地域バイヤープログラム
宮崎 颯…第1期ローカルプロデューサー養成講座(写真下段中央)

職業も学びを目指した背景も異なる6人ですが、LOCAL LETTERがきっかけで一歩を踏み出し、最後まで学び抜いたという点は同じ。アカデミーでは受講生専用のSNSやオフラインイベントを通じ、卒業後も受講生同士で交流をしたり、近況を報告する場があります。

卒業後もコミュニティを繋げたいというアカデミーの想いが、今回の化学反応を生み出しました。

それぞれの講座で学んだことを実践しつつ、各個人の得意分野を生かす形で、宮崎さん、石﨑さん、齋藤さんを中心とした3つの企画を準備しました。

焼き芋の奥深さに出会う旅。家族で作る、秋の思い出

この度、2024年12月7日に開催されるイベント「さつまいもぉ〜カフェ」では“焼き芋食べ比べ&牛乳飲み比べ”を行います。

普段何気なく口にしている焼き芋や牛乳。単品で食べることが多く、たくさんの種類を一度に食べ比べる機会は少ないのではないでしょうか?

今回、さつまいも5種類と牛乳3種類をご用意。実際に味を比べることができます。

さつまいも食べ比べを企画した宮崎さんは、大学時代に新潟での農業体験や、農業体験を通じて知り合った酒蔵の従業員や花火師など地域で活躍する人との交流を通じて、作り手の想いやこだわりを知ったと振り返ります。

「作り手の想いを知ってから、打ち上がった花火を見ると『ただ綺麗だ』と思うだけではなく、周りの人たちが涙を流している理由を理解することができました。それは日本酒やお米も同じで、知る前はなんとなく美味しいと思っていたことも、作り手の想いやこだわりを知ることで、体験の深さが全く変わるということを体感しました」(宮崎さん)

和酒味合での宮崎さん。

宮崎さんは、自分の身近な人にもそんな感動を体験してほしいとの思いで、2024年に和酒味合を立ち上げました。現在は「こだわり」を楽しめる体験を提供して、「ワクワク」を生み出すというコンセプトのもと活動しています。

今回のさつまいも企画は、農作業の手伝いをしている時に農家さんに出していただいたおやつを食べた時に思いついたそうです。

「ふかし芋をいただいた時、当たり前のように複数の種類の芋がでてきて、食べるとそれぞれ味が全然違いました。焼き芋が好きな人は多いけれど、食べ比べる機会は意外と少ないのではないか、という思いから開催することにしました」(宮崎さん)

新潟県長岡市小国町「おぐに農園ウィング」のさつまいも。当日は焼き芋にして提供します。

ほくほく、しっとり、ねっとり。

さつまいもの食感を表す言葉はたくさんあります。同じように、さつまいもの主要品種は60種類もあるといわれています。

今回は「おぐに農園ウィング」さんより、厳選した5品種のさつまいもを焼き芋でご用意しました。

12月7日開催の「さつまいもぉ〜カフェ」では、しっとり系、ねっとり系、ほくほく系の5品種を食べ比べしていただくことができます。

・しっとり系:「ふくむらさき」「ハロウィンスウィート」
・ねっとり系:「シルクスイート」「紅はるか」
・ほくほく系:「あいこまち」

お好きな4品種を選んで食べ比べることで、それぞれの品種の個性をじっくり堪能していただけます。また、焼き芋の色や食感の違いは、目や舌でも違いを体感できます。ぜひご家族や友人同士で、食べ比べをしながら自分の好みのさつまいもを見つけてみてください。

牧場のこだわりを丸ごと味わう、牛乳の個性を知る旅へ!

昼の部で提供されるもう一つの体験は「牛乳飲み比べセット」です。
この企画を手がけたのは、全国の牧場を巡る旅を続ける石﨑なつみさん。

毎日いただく食がどのような環境でどう育てられているのだろう?という素朴な疑問をきっかけに、全国の牧場を巡ることを決めました。北海道十勝の南端、広尾町にある「鈴木牧場」さんに伺った際、牛本来の体質に合った餌や、牛にとってストレスのない環境作り、さらには環境に負荷をかけない酪農を考えている姿に大きな感銘を受けました」(石﨑さん)

北海道広尾町の「鈴木牧場」にて、無農薬・化学肥料不使用で育てた牧草を美味しそうに頬張る牛さん。この牛たちが、オーガニック牧場のグラスフェッドA2ミルクを作っています。

広大な自然のなかで放牧され、牧草だけを食べて育つ牛たちが生産する牛乳は「グラスフェッドミルク」として知られています。

実は以前、牛乳が苦手だったという石﨑さん。牧場を巡る中で「これは飲める!」と思える牛乳に出会ったことで、苦手意識が180度変わったそうです。

市販の牛乳の多くは、味を均一化するために複数の牧場の牛乳を混ぜ合わせ、攪拌(かくはん)して高温殺菌しています。石﨑さんが出会った牛乳は、攪拌されていない低温殺菌の牛乳。この工程を踏むことで、搾りたての生乳のような味を感じることができるのだそう。

牧場ごとの味が違うことや季節の餌の違いで味が変わることを知り、牛乳の奥深さや面白みを感じた石﨑さんはこう続けます。

「牛を丁寧に飼育することで、牛乳の個性を生み出していることに魅力を感じました。
また、牛乳を飲むだけでなく、『牧場のある風景として地域そのものを楽しんでほしい』という生産者さんの想いを知り、私も牧場の魅力を伝えるきっかけを作りたいと思うようになりました」(石﨑さん)

宮崎県新富町の「松浦牧場」さんにて。牛の糞尿を牧草の堆肥にし、良質な牧草をまた牛が食べる。そんな「命の循環」を大切にされている牧場です。一緒に写っているのが石﨑さん。

地域や育て方、餌の違い、さらには牛の品種によって生まれる風味の違いを知り、「また飲んでみたい」と思う体験をしてほしい。
そして、お気に入りの牧場が見つかったら、ぜひ現地を訪れてみてほしいーー

そんな想いが詰まった今回のイベントでは、3つの牧場の牛乳をご用意しました。

・北海道:オーガニック牧場で育つグラスフェッドA2ミルク
・千葉県:国内飼育頭数0.8%の希少なジャージー牛のミルク
・宮崎県:生乳品質奨励会で3年連続受賞のミルク

イベント当日には、牛乳を使ったバター作り体験(無料)も楽しめます。
撹拌されていない牛乳なら振るだけで簡単にバターが作れるため、子供から大人まで気軽に体験ができます。

作ったバターは焼き芋にのせて食べることも可能です。
さつまいもの個性豊かな味わいと、バターの風味が相まって贅沢な一品として味わえます。
秋ならではの特別なイベント。

牛乳と焼き芋、それぞれの個性を味わいながら、心温まるひとときを過ごしてみませんか?

山形県南陽市のワイナリーを一夜で味わい、巡る旅

夜の部は雰囲気を変えて、大人向けのワインイベントをお届けします。

「多酒味夜話(たしゅみよばなし)」というタイトルには、多種多様なお酒を少しずつ、会話や交流をしながらカジュアルに楽しんでほしいという思いが込められています。

日本ワインと聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。
山梨県・長野県・北海道…と聞いたことはあっても、実際にレストランなどで飲む時は外国産のワインを選ぶ人が多いと思います。
今回は齋藤さんが実際に足を運びその魅力に惚れ込んだまち、山形県南陽(なんよう)市のワインをお届けします。

風光明媚な山形県南陽市。

実は、山形県は上記3道県に次いで4番目に国産ワインがつくられている地域です。

山形県の南東部に位置する南陽市は、傾斜のある土地や寒暖差、日照時間など果物を美味しくする栽培条件が揃った場所です。

美味しいぶどうがあるところに美味しいワインがある、と言われるように明治時代から創業している老舗から、数年前に創業した新規ワイナリーまで6件のワイナリーぶどう園があります。

齋藤さんと南陽ワインとの出会いは2024年。
山形旅行の時に偶然立ち寄ったのがきっかけでした。今回はその時に出会った創業300年あまりの老舗酒屋「ゆうき酒店」さんの協力を経て開催します。

ゆうき酒店さんは市内6社のワイナリー全てを扱っており、南陽のワイン文化を守るために、自らもワイン造りを行っています。そんなゆうき酒店の店主の方に6種類の南陽ワインを厳選していただきました。

「赤湯温泉を中心に2km圏内にワイナリーがあります。自転車で回れるくらいコンパクトであり、観光としても魅力的なワインのまちだと思います。ですが、生産量や後継者問題…南陽市もどの地域にもある課題を抱えています」(齋藤さん)

・大浦葡萄酒:大浦 アロマティックナイアガラ
・金渓ワイン:金渓スペシャルプラン
・酒井ワイナリー:酒井 小姫さん
・Yellow Magic Winery:SU. MERLOT
・GRAPE REPUBLIC:GR2022 アランチョーネ
・結城酒店オリジナル:新関甲州
※用意する種類は変更する可能性があります。

実際のワイナリーでの様子。

まさに南陽市にある全てのワイナリーを一晩で巡る旅。

当日は、南陽市のことや南陽ワインのこだわりをお伝えする予定です。
温かいクリームシチューとポップコーンをご用意しますが、当日は持ち込みも大歓迎。自分の好きなおつまみを持参し、セルフペアリングしてもよし。シンプルにワインを楽しむもよし。交流を楽しむもよし。

さつまいもと牛乳の今しか味わえないペアリング。
南陽ワインとの刺激的な出会い。
アカデミー卒業生たちの前向きな挑戦。

様々な味と交流が生み出す、最高の化学反応を味わいに来ませんか?

【イベント概要】

「さつまいもぉ〜カフェ×多酒味夜話」

○日時:2024年12月7日(土曜日) 
・昼の部:さつまいもぉ〜カフェ:11:00〜16:00(予約不要・入場自由)
・夜の部:多酒味夜話:18:00〜21:00(要予約・定員20名)

○場所:ひがいけポンド 東京都豊島区東池袋4−30−9 ポンドビル(東池袋駅5分/池袋駅10分)

○お申し込み:
昼の部:予約なし
夜の部:お申し込みはこちら(Peatixへ移動します)

○詳細:
「和酒味合 -WASHUMIAI-」インスタグラム(@washumiai)
「acadeli」インスタグラム(@acadeli.jp)

また、LOCAL LETTERでは様々なアカデミーを開催しています。
今後の講座や特別プログラムのお知らせは、メールマガジンから配信しています。

Information

「コミュニティマネージャー養成講座」2期生募集!

地域に根づき、場を通じて人と人が交わることで個人が活躍、地域も豊かになる。

そんなコミュニティマネジメントのスキルを実践を通して身につける、「ローカルに特化したコミュニティマネージャー養成講座」を開講いたします。

コンセプトメイキングから、空間・体験設計、施設管理、イベント・共創の設計まで、全工程を講義でインプットするほか、講師陣の現場も視察して、明日から活きるスキルを身につけませんか?

<こんな人にオススメ!>
・コミュニティ運営が自己流でなんとなく自信が持てない 
・交流拠点の創出をしているが相談できる相手がいない
・地域に根ざした場づくりを具体的に学び、実践したい
全国の仲間と学びを深めたい

 

まずは相談会・特別公開講義へ!
参加申し込みはこちら:https://whereinc.co.jp/academy/communitymanager/

Editor's Note

編集後記

知ることで、もっと好きになる。触れることで、もっと身近に感じられる。その一番近い方法が「食」なのだと思います。食と地域と作り手のこだわりを堪能できるような体験をお届けします。

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