Fujiyoshida, YAMANASHI
山梨県富士吉田市
前略
多くのモノに囲まれることに疲れているあなたへ
このオフィスはモノが多すぎるーー。
私の先輩社員がつい先日、発した言葉から始まった大掃除。
近頃「ミニマリスト*1 」という言葉をよく耳にするようにもなりましたが、「物に囲まれていた方が安心」と感じる私にはよくわからない感覚。でもいざ、いらないものを捨ててみると、今まで感じていた2倍も3倍も部屋が広く感じるではありませんか。
そして、1ヶ月前間前に買った安いタオル達が全てボロボロになってしまっていることに気がついた社長が一言。
富士吉田市のタオルを買おうーー。
山梨県富士吉田市は、多くの方が一度は訪れたことのある「富士急ハイランド」がある、皆さんにも馴染み深い地域。でもこの土地は決してそれだけではありません。富士吉田市は、富士山の湧き水を使って1,000年以上前から織物業が育まれてきた「ハタオリマチ」と呼ばれる地域でもあります。
ハタオリマチは、多くのハタオリ職人が歴史の中で培ってきた高い技術力に、新しいアイディアやデザインを合わせた文化の形成を行い、ネクタイの生産量は日本一を誇ります。その他にも傘生地や、裏地など多品種の織物を織る珍しい産地でもありました。
ハタオリマチで作られる「甲斐絹」と呼ばれる生地は、江戸時代に誕生したと言われており、その独特の手触りは、高級絹織物として当時は盛んに生産されていました。その技術力の高さは、国内外の超有名ブランドメーカーにも認められ、数々の製品を手がけてきています。
しかし、ハタオリマチの織物産業は、OEM*2 で製造が行われていたため「富士吉田市(ハタオリマチ)=織物の産地」として認知されることはありません。それどころか、海外の安い労働賃金の国へ仕事が流れたり、長いデフレやクールビズなどの影響もあるなど、生産量がどんどん減っていき、衰退していく一方。
この影響を受け、涙を飲んで廃業していった職人も数多くいたそう。この状況を打破し、私たちの祖先が脈々と繋げてくれたハタオリを次世代に繋いでいくために立ち上がったのが「ハタオリマチのハタ印」でした。
『ハタオリマチのハタ印』は、100年後も富士山の自然に囲まれた美しいハタオリ産地として様々なヒトがいきかい、モノやコトが生まれる活き活きとしたハタオリ産地を実現する為のプロジェクトーー。
ハタオリマチでは、より良い形でハタオリ文化を次世代に繋いでいくため、新たな取組みに挑戦することを掲げ、その意思を表明する印として「ハタ印」を掲げています。
ハタ印に込められた想いはこちらよりご覧いただけます
全国のファクトリーブランドや個人で作品を発表するクリエイターと開催する合同マーケット「ハタオリ工場祭」や、当時の建物の面影が多く残るハタオリマチを活かし、古き良き街の中で開催する秋祭り「ハタオリマチフェスティバル(通称ハタフェス)」など様々な活動を行っています。
そして2017年3月には、新たに「織物工場直営店」が始まりました。
「織物工場直営店」では、ハタオリマチで生まれた人気のファクトリーブランドや工場が11軒オープン。ここでしか手に入らない商品や工場を生で見て、購入することが可能です。
手にとらないとわからないハタオリマチの「織物」に一度触れたら、あなたも虜になること間違いなし。今回は、一部の店舗をご紹介します。
【羽田忠織物】
紳士を魅了するネクタイ
【前田源商店】
本物のオーガニックコットンと出会えます
【TENJIN factory】
リネン100%の織物会社
【田辺織物】
「金襴緞子の座布団」といえば田辺織物
【渡小織物】
トラッドなネクタイでキメるならTORAW
【おるdeつむde】
スウェーデンの織機で手織り体験ができる
【槇田商店】
150年以上続く傘生地専門のハタヤ(機屋)さん
【イベント開催日時】<終了しました>
2018年4月21日(土)11:00 – 17:00
【ハタ印オススメのハタ旅コース】
富士吉田7時間コース
雄大な富士山とハタヤを堪能するフットパスコース
http://hatajirushi.jp/all/hatatabi/104
富士吉田10時間コース
豊かな自然と深い歴史に触れるいいとこどりコース
http://hatajirushi.jp/all/hatatabi/109
西桂4時間コース
富士山の湧水でリフレッシュ!歴史あるハタヤ巡り
http://hatajirushi.jp/all/hatatabi/111
※詳しい情報はこちらをご覧くださいお問合せください
今回、こちらの記事をシェアしてくださった方には「ハタ印」のスッテカーをプレゼントしています。シェアしていただいた方は、当日、工場スタッフにお声がけください。(※数に限りがありますので、予めご了承ください)
写真提供元:ハタオリマチのハタ印
草々
NANA TAKAYAMA
高山 奈々