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LOCAL LETTER

迷えるSNS担当者へ。ローカルで成果を出す、表面的なテクニックに頼らない思考法

OCT. 28

OKINAWA

拝啓、どのようにローカルでのSNS運用したらいいのか迷っているアナタへ

日々変化するSNSの世界で、何が「正解」なのか見失いがちになっていませんか?

フォロワー数やバズりを狙った表面的なテクニックだけでは、長続きせずに疲れてしまう…。ローカルの魅力を広く届けたいのに効果的なやり方がわからない…。

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

「SNSは移り変わりが激しいからこそ、本質を捉えることが大事なんです」

そう力強く語るのは「ローカルSNSメディア運営者養成講座」でメイン講師をつとめる矢井田 裕左(やいだ ゆうすけ)さん。

「時代やアルゴリズムが変わったとき、表面的なノウハウの知識だけではすぐに通用しなくなる。そんな経験を過去に嫌というほど積んできたからこそ、しっかりとした自分の土台をつくる、本質的な学びをみなさんにお届けしたいです」(矢井田さん)

「ローカルSNSメディア運営者養成講座」は、地域・企業・社会・自分…それらをつないで、「土台」をつくり、効果的にSNSを活用したいと願うすべてのSNS担当者に向けて、生み出されたもの。今後に必ず活きる講座をお届けしたいと、株式会社WHEREが講師陣とともに一丸となって一つ一つ丁寧に準備を進めてきました。

今回、SNS運用に悩みを抱える方々に向け、新たな視点と発信力向上の機会を提供するこの講座の魅力を、矢井田さんの言葉を通じてお伝えします。

自分がインフルエンサーになる必要はない

矢井田さんは、クラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」で史上最高金額5億円を集め、そのマーケティング力が話題になりました。自社WEBメディアの運用のほか、企業からの依頼でWeb制作からマーケティング支援までを手がけるなど、幅広く活躍されている起業家です。

人々の共感を呼ぶ情報の打ち出し方は、どのようにして身につけられたのでしょうか。

矢井田 裕左(やいだ ゆうすけ)氏 Kizuqi株式会社代表・株式会社andBeee代表取締役CMO・株式会社カヤックゼロ事業部長 / 食品会社のデジタルマーケティング事業部で経験を積み独立。バンライフをしながら全国の地方自治体のWeb開発を担う。法人設立後はクラウドファンディングで総額10億円のプロジェクトに参画。現在は、オフグリットな観点を研究するメディア「Kizuqi Lab」を運営するKizuqi株式会社・インパクトスタートアップの株式会社andBeeeの代表取締役CMO。八重山SDGs推進協議会のDAO構築やDAOによる社会課題の解決のために活動している。面白法人カヤックの子会社「株式会社カヤックゼロ」の事業部長も務める。
矢井田 裕左(やいだ ゆうすけ)氏 Kizuqi株式会社代表・株式会社andBeee代表取締役CMO・株式会社カヤックゼロ事業部長 / 食品会社のデジタルマーケティング事業部で経験を積み独立。バンライフをしながら全国の地方自治体のWeb開発を担う。法人設立後はクラウドファンディングで総額10億円のプロジェクトに参画。現在は、オフグリットな観点を研究するメディア「Kizuqi Lab」を運営するKizuqi株式会社・インパクトスタートアップの株式会社andBeeeの代表取締役CMO。八重山SDGs推進協議会のDAO構築やDAOによる社会課題の解決のために活動している。面白法人カヤックの子会社「株式会社カヤックゼロ」の事業部長も務める。

20代の頃、矢井田さんは個人的な興味からプログラミングを独学で習得。30代前半で就職した食品会社では、Web制作・マーケティングを担当することに。

これを機に、矢井田さんの「実験」の日々が本格的に始まります。

食品会社ではSNS運用を開始し、オウンドメディアも立ち上げるなど、Web制作・運営に携わりました。さらに当時、自社サイトのみだった会社の販路をAmazonや楽天市場などの各種モール型ECサイトにも拡大。売上げに貢献する成果を上げました。

また、会社員と並行して個人ブログも開設。運用1年で月間最高PV50万回を超え、収益8桁を達成Twitter(現・X)のアカウントを複数管理し、データ分析を通じて傾向を研究するなど、実験を重ねてきました。

2019年、食品会社を退職後、矢井田さんはフリーランスとして独立。同時に家を手放してバンライフをスタート。「自由な生き方を日本で広めたい」という思いでブログを立ち上げました。自ら実践しながら、実験を重ねる姿勢はいかなる時も一貫しています。

そして、1年間のバンライフを通して日本各地をまわるなかで、矢井田さんは多くの地域が抱えている、ある課題に気づきます。

多数の地方自治体やローカルの企業が、イベント告知やWeb制作、マーケティングに課題を抱えていることを知りました(矢井田さん)

車で旅をしながら働くライフスタイルは当時注目を集め、テレビなど多くのメディアに取り上げられたという
車で旅をしながら働くライフスタイルは当時注目を集め、テレビなど多くのメディアに取り上げられたという

その後、地方自治体や事業所などから相談を受け、ホームページやECサイトの制作、SNS運用、クラウドファンディング代行業務を受けるように。その実績により国内外問わず依頼がくるようになりました。

その流れから2020年 株式会社Fooor(現・Kizuqi株式会社)を設立。Web制作・広告/SNS運用・クラウドファンディングなどを代行し、数多くの企業のマーケティングをサポートしています。

2022年には、沖縄県の石垣島に移住。「一人ひとりが自分の本質に気づくための体験や経験を提供する」をミッションに掲げ、「気づき」に思いを込めたKizuqi株式会社へと社名を変更しました。

2022年4月からは時代の流れとともに注目を集めるショート動画の運用実験として、
「エムワイ【離島ガイドブック】」を立ち上げ、運用開始からわずか半年で5,000フォロワーを達成。1投稿あたり1万〜14万リーチを安定して獲得するなど、これまでの実験を着実に結果へと結びつけています。

「個人としてインフルエンサーになりたい、そんな欲は全く無いんです。ショート動画などの各種SNSを運用する理由は、全部実験のため。

分析をして、仮説を立て、結果がどうなるのか。ときには複数のアカウントを同時に運用しながら、データから学ぶことを繰り返してきました。

仮説検証する理由は、個人や地方自治体、大小問わずの企業様のお役に立ちたい思いから。実際にかなりの効果を発揮しています」(矢井田さん)

そんな矢井田さんから直接ノウハウを学ぶことができる「ローカルSNSメディア運営者養成講座」が2024年11月より本格始動いたします。

本質をついているから応用できる、独自のフレームワーク

変化が激しいSNSメディアに関して『今から学んで意味があるのだろうか?』と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、矢井田さんは「体系立てて学ぶことで自分が理解できるだけでなく、人に理論立てて伝えることにも役立つ」と言います。

実際に、地域おこし協力隊で地域のSNS発信を任された方からは、メディアの方針や成果について『行政の方になかなか理解してもらえない』という悩みを耳にすることも。

「一見、フォロワーも多くうまくいっているように見えるアカウントでも、エンゲージメント率(投稿に対して、ユーザーの反応がどれくらいあったかを示す指標)を調べてみると1%を切っている場合も少なくありません。

SNSの効果を説明する際に、『フォロワー数は3,000人と少ないかもしれませんが、エンゲージメント率が5%で、投稿に対する反応は高いんです』などと具体的に伝えることで、周囲の理解を得やすくなります。

フォロワー数など簡単に買えてしまう時代だからこそ、きちんとした知識をつけることで、表面的な数字に惑わされることも少なくなると思います」(矢井田さん)

講座カリキュラムには現地フィールドワークも含まれる。講師ととも実践を積むことで、座学だけでは身につかない「身体知」を手に入れられる(機材はスマートフォンのみで参加可能)
講座カリキュラムには現地フィールドワークも含まれる。講師ととも実践を積むことで、座学だけでは身につかない「身体知」を手に入れられる(機材はスマートフォンのみで参加可能)

講座の狙いは、参加者が「思考を育てる学び」をもとに、それぞれの地域や事業に合わせて効果的なSNS運用の方向性を自ら設定し、組み立てられる力を身につけることにあります。

「講座では、僕がこれまでたくさんの実験を通して構築してきた、考え方のフレームワークも惜しみなく共有していきます。もちろんそのフレームワークがあるからといってすべてが簡単にいくわけではありませんが、自分に当てはめ、自分の頭で考え抜いて言葉にすることで、ブレない軸をつくっていくことができます

なにを届けたいのか?
誰に届けたいのか?
大事にしているものはなにか?
なぜ伝えたいのか?

これら一つ一つの『なぜ?』と向き合う。依頼者がいる場合は丁寧にヒアリングを行います。要素を分解したうえで、ゴールを定め、そのゴールを達成させるためには、どう見せていくのが効果的かを考える。依頼者の大事にしている部分・自分が大事にしている部分・社会的に大事だと思われている部分など全体を俯瞰し、並行して考えて構成を組み立てていかなければいけません。

時代の変化があっても乗り越えられる。そんな考え方のフレームワークを含め、体系的に学んでいきましょう。

僕自身は数々の失敗をもとに試行錯誤して今に活きる学びを得てきました。
でも、受講者のみなさんにはその膨大な時間を短縮して、より深い学びに短時間でたどりつけるような環境を提供したいと思っています。ぜひ、もっと先に進んだところで、実践を積んでいただきたいです」(矢井田さん)

WHEREの各種講座の受講者は240名を超える。学んだスキルを活かし副業・起業などのアクション繋げている卒業生の割合は88%にものぼり、全国各地で活躍している
WHEREの各種講座の受講者は240名を超える。学んだスキルを活かし副業・起業などのアクション繋げている卒業生の割合は88%にものぼり、全国各地で活躍している

描いている未来=他のSNS運用講座との違い

地域の魅力発信の機会として、InstagramやTikTokなどのSNSメディア運営が注目される今、世の中には多くの「SNSメディア講座」で溢れています。

数あるSNSメディア講座と、今回開講する「ローカルSNS運営者養成講座」の違いはなんでしょうか。

その答えは、講座主催の株式会社WHEREの理念や、矢井田さんが代表をつとめるKizuqi株式会社のミッションのなかにも記されている「想い」に反映されていました。

株式会社WHEREは、人と地域、地域と企業をつなぎ、人と経済の持続的な循環を創出するための事業を展開。Kizuqi株式会社は、人が本質に気づくための体験や経験を提供し、一人でも多くの人がより良い未来を描けるための活動をおこなっています。

この2社により、ローカルでの活躍と個人の充足したキャリア形成のためにかたちづくられた「ローカルSNS運営者養成講座」。単なるSNS運用技術の習得にとどまらず、地域の未来と真摯に向き合うアナタをお待ちしています。

また、矢井田さんは、SNS運営の本質について次のように語っています。

「メディアを運営するにしても、何をするにも、やればやるほど自分が乗り越えなければならない壁が出てきます。そうなったときに、しっかりとした土台がなければ、全く続かないんです。結局、成果が出ないまま終わってしまう。

そうならないためには、自分の足場、土台をしっかりと築いて継続させる『本質的な思考』が重要です。『こうすればバズる』などの表面的なノウハウでは、短期的に見れば一見、儲かったように感じるかもしれませんが、長期でみたときに差が生まれます

状況が変化し、表面的なノウハウが通用しなくなったとき、本質的な思考ができなければ変化に対応できず、そこで止まってしまいます。コンセプトひとつとっても迷いが生じ、結果として長期でみたときに、成果も出ず、継続もできない『なにも残らなかった』状態になってはもったいないと思います。

本質的な学びほど、成果がすぐには見えづらかったり、伝わりづらい部分があるかもしれませんが、長期で見た時に『活きる学び』になっている。大事にしている部分をぶらさずにしっかり築いていくことで、自ら解決できるチカラに間違いなくなります」(矢井田さん)

取材中の様子(画面右下が講師の矢井田さん)。博識でSNSに関することだけでなく、関連する知識もわかりやすく説明してくださるため、あっという間に時間が過ぎる
取材中の様子(画面右下が講師の矢井田さん)。博識でSNSに関することだけでなく、関連する知識もわかりやすく説明してくださるため、あっという間に時間が過ぎる

「地域おこし協力隊で情報発信を担当しているけど、リサーチやテーマ設定などこれでいいのか自信がない」

「仕事で発信に関わったことはあるけど、SNSメディアの立ち上げを1から自分でやったことがない」

「SNSメディアを運営していて、相談したい事が次から次に出てくるのに、周りに相談できる人がいない」

そんな悩める「SNS担当者」に向けて、「ローカルSNSメディア運営者養成講座」を開講します。安心して実験できる環境で、地域に変化を生みだす発信力を身につけていきませんか?

(講座の申込み締め切りは2024年11月10日まで!詳細はこちらから)

Editor's Note

編集後記

自分が何年もかけて積み重ねてきた知見を惜しみなく共有する講師の方々。実験しながらもいろいろなところに種を蒔き、その成長を楽しまれているように感じました。想いに共鳴し、講座を受講。その縁からまた新たな関係性が広がったり、仕事につながったり…。「行動」から始まる縁を私自身も感じる日々です。

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