MIYAGI
宮城
もし、会社の理念が「わるだくみ」だったら。
アナタは、どんな仕事を想像するでしょうか。
「世の中を明るくする『良いわるだくみ』をしよう」。
仙台に、そんなユニークな言葉を経営理念に掲げ、本気で地域の未来を良くしようと挑む会社があります。
株式会社全力優(ぜんりょくすぐる)です。
創業以来、「自治体と地域に全力で向き合う」を原点に、自治体と連携し、起業志望の方を支援する「地域パートナー事業」と、日本で一番首長に読まれるメディア(※)「首長(くびちょう)マガジン」を展開しています。
※株式会社全力優調べ
今期で7期目を迎え、新しい事業の立ち上げ準備もしている同社では、全国に首長の読者を持つ「首長マガジン」の広告営業メンバーと編集メンバーを募集中。2025年12月5日(金)・6日(土)に東京・新木場で開催される「ひと・ちいきEXPO」に出展します。
なぜ同社は、仕事に「わるだくみ」という熱量を持ち込むのか。
代表・菅野さんの言葉を通して、その原点にある想いと、目指すビジョンをお届けします。

世の中を明るくする「良いわるだくみ」。株式会社全力優の経営理念には一体どんな想いが込められているのでしょうか。
「子どもの頃、親や先生に怒られるとわかっていても、やりたい衝動を抑えられないことってありましたよね。あの感覚を、大人になっても仕事に持ち続けたいんです」
新しいことへの挑戦や冒険の気持ちを大切にする。仕事に真剣に向き合いながらも、楽しむ心を忘れない。その先で、生み出した価値が、誰かの役に立ち、世の中をもっと明るくできる。
菅野さんがこう考える背景には、「自身の死生観があるかもしれない」といいます。

「死についてよく考える性格だったんですよね。『いつか必ず死ぬことを前提に、どう生きるべきだろう』と10代の頃から向き合ってきました。その中で、せっかく与えられた命を最大限、有意義に使いたい。自分の可能性を使い切りたいと思うようになりました」
そこで菅野さんは「少しでも世の中に貢献できそうな進路を」と、地銀からキャリアをスタートさせます。その後、北海道庁に入庁し、道内市町村の行財政運営に携わる中で得た経験が、現在の株式会社全力優に繋がっていきます。
「私が担当した自治体は、人口減少や過疎、財政難などで苦しんでいるところが多かった。現実を目の当たりにして、この時代に社会人になったからこそ、自治体や地域の役に立つことを一生懸命考えるようになりました」
地域の課題と真剣に向き合い、役に立つことに真摯に取り組む。「良いわるだくみ」という言葉には、社会への誠実な向き合い方が表れています。
「世の中を明るくする、良いわるだくみ」を実現するためには、どんなチームが必要なのでしょうか。
答えは、菅野さんの起業前のキャリアにヒントがありました。
「行政や金融の現場では役割分担が明確なため、必要な情報が上から下へと整理され、手順通りに進めていくことで組織として確実に成果を出す仕組みが整っていました。
一方で私はそうした環境よりも、互いの意見や強みを活かしながら進めていく働き方のほうが、自分には合っているのではと感じたんです。だから、自分が組織をつくるなら、メンバーの意思が自然と立ち上がる“余白のあるチーム”でありたいと思いました」

菅野さんの想いは、全力優というチームの大切な土台になっています。メンバーの「やりたい」という声に、頭ごなしにNOを言う人はいません。
「チームの目標さえ共有できていれば、そこへ向かう道のりは、一人ひとりの意思や想いを尊重したい。誰にでも才能や能力、そして欠点だってある。それを隠すのではなく、活かしながら働くのが理想だと考えています」
一人ひとりがもつ「これやってみたい」という火種を大切にすること。その熱量をチーム一体となって世の中で役立つ事業・組織を創る力に変えていく。
菅野さんが目指すのは、そんな個性が輝くチームです。

個性と意思を尊重するチームが、今、どんな事業に取り組んでいるのでしょうか。
その中心にあるのが、全国の自治体の首長を読者とする専門メディア「首長マガジン」です。47都道府県知事と1741市区町村長と、その経験者に届けられています。

「首長マガジン」の根底にあるのは、「地域や自治体の役に立ちたい」という想い。菅野さんが多くの首長にインタビューする中で見えてきたのは、私たちが想像する以上に、孤独なトップの姿でした。
「首長という役割は育成期間がなく、当選後すぐさま自治体の経営者としての重責に孤独に向き合わなくてはなりません。たった4年の任期で一定の成果を出さねばならないプレッシャーもあるなど、誰にも言えない悩みを抱えていることが多々あります」
この根深い課題に寄り添い続けた結果、「首長マガジン」は創刊からわずか1年で「日本で最も首長に読まれている情報誌」へと成長。その読者満足度は、驚くべきことに90%以上を誇ります。
この圧倒的な信頼を支えているのが、編集チームと営業チームの存在です。

編集チームは、自治体の首長の方々の課題や悩みに寄り添うコンテンツを自由に企画していきます。営業チームは、自治体にPRしたい企業の広告を獲得していきます。
毎週の定例会議では、「職種の垣根を越えて『いかに読者に満足してもらえるか』を真剣に議論する」と菅野さんは話します。
そのためのチーム共通目標は、「カンケイチ」。
地域という土地(地)との関係も、首長との人間的な関係値(値)も、どちらも深めていく。この想いを胸に、メンバーは全国へ飛び、「首長マガジン、どうですか?」と直接読者である首長に話を聞きに行くこともあるそうです。

読者の課題や悩みを自分ごととして捉え、「カンケイチ」を深めていく。この地道な行動こそが、高い読者満足度を生み出す源泉となっています。
そして、読者に深く向き合うからこそ得られる、この仕事ならではのやりがいについて菅野さんはこう話します。
「広告の掲載が、地域の未来を変えるような公民連携に発展することもあります。これは私たちの仕事ならではの醍醐味ですね」

菅野さんは会社について「これまでの5〜6年は自治体の受託事業が中心で、正直伸び悩んできた部分もあります」と率直に振り返りつつ、これからの新たなフェーズに期待を寄せています。
「どうやったら全国に価値提供できて、企業としても組織としてもスケールしていけるかをずっと考えていました。そして、ようやく『首長マガジン』が生まれ、さらに新サービス『入札天気予報』というプロポーザル参加企業を支援するサービスも開発しました。これからは、第二創業期として、成長を加速させるフェーズに入った実感があります」

新たなスタートにあたり、営業メンバー1名、編集メンバー1名の採用を予定しています。
今このタイミングでメンバーとして加わるからこそ、他では味わえない面白さがあります。自分のやったこと、考えたことが、ダイレクトに事業や会社の成長に反映される。そんな実感を、日々感じられるはずです。

全力優がこれからの仲間に求めるのは、スキルや経験以上に、カルチャーへの共感。また、「何をやったらいいですか?」と指示を待つのではなく、「こうしたらもっと面白くなるのでは?」と一緒に試行錯誤を楽しめる。そんな主体性を持った人と、「良いわるだくみ」を共にしたいと考えています。

子どもの頃のワクワクを大人になっても大事にしたい。
個性を尊重しあえるチームで、地域や世の中の役に立ちたい。
そんな働き方を探しているのなら、全力優の「第2章」という物語の主人公は、アナタなのかもしれません。
<株式会社全力優が出展する、「ひと・ちいきEXPO」の詳細はこちら>
Editor's Note
「わるだくみ」という言葉の背景には、社会を良くするための真剣な遊び心がありました。菅野さんが事業と組織にかける想いに、まさに「第二創業期」の勢いを感じます。このワクワクする挑戦が地域とキャリアを切り拓きたいアナタに届きますように。
Amika Sato
佐藤 安未加