KYOTO
京都府
“ 弘法筆を選ばず ”
日本には、こんなことわざがあります。「その道の名人や達人と呼ばれるような人は、道具や材料のことをとやかく言わず、見事に使いこなす」という意味です。
でも、もし名人や達人が “ 逸品 ” と称される素材や工芸品を使ったならば、どれだけ見事な作品ができあがるのでしょうか?皆さんも気になりませんか?
実は、そんな夢のコラボを実現させたプロジェクトがあるんです!!
日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」を運営する株式会社クリーマは、自由な感性で全国の逸品を用いたオリジナル作品を制作し、商品化する「全国いいもの発見プロジェクト–日本の逸品×作り手-」を企画しています。
同プロジェクトは今回で五回目の実施となり、第一弾の逸品は、長野県岡谷市の「岡谷シルク」、第二弾は岡山県倉敷市の「畳縁(たたみべり)」、第三弾は熊本県「熊本いぐさ」、第四弾には福島県白河市の「白河だるま」と続き、今回の第五弾には、伝統工芸品である京都府の「水引」が選ばれました。
「水引」は、和紙で紙芯を作り、着色や飾糸により装飾する日本の伝統工芸品。水のりを引いて作ることからその名がついたと言われています。
その起源には諸説ありますが、一説によると歴史の始まりは聖徳太子の活躍していた飛鳥時代、隋の返礼使から遣隋使であった小野妹子へ送られた献上品に結ばれていた、海路の平穏無事を祈願した紅白色の麻の紐が起源とされています。
今回、コラボレーションに使用する水引は水引製造機を日本で初めて開発した「株式会社さん・おいけ」。その取締役である大西学さんは今回のプロジェクトを受けて、こんな言葉をおっしゃったそうです。
“水引伝統工芸士として、30年余り水引の普及に取り組んできました。昔は結納や工芸品としてのものづくりが中心でしたが、最近は徐々にそういった面での活用のほかにもカジュアルに幅広い用途に使用されることが多くなったように感じます。そういった水引の新しい活用の仕方に刺激を受け、私自身も作成をする際には色の鮮やかさ、かわいらしさを視野に入れ、作品を作るように心がけています。”
鮮やかに彩られた虹色の水引を使って、今回はどんな作品が生まれるのでしょうか。
日本各地で出会う心躍るような “ 逸品 ” と優れた技術やクリエイティビティを持つ “ 作り手 ” が出会う「全国いいもの発見プロジェクト」。
同プロジェクトは「この二つが繋がることで新しい何かが生まれるのではないか」、「Creemaという場を通して、より多くの人達にその魅力を届けたい」という想いのもと立ち上がりました。
伝統工芸とクリエイター。この二つの出会いから生まれる化学反応にワクワクが止まりません。
自由な感性で「水引」という逸品を用いたオリジナル作品を制作するCreemaクリエイターの募集は2017年11月13日(月)まで。みごと商品化された作品は2018年1月5日以降Creemaサイトや店頭での販売されます。
昨年9 月からスタートした同プロジェクト。この機会にぜひ、ものづくりからはじまる地方創生に応募してみてはいかがでしょうか?
RYOHEI ITO
井藤 良平