Nakijin, OKINAWA
沖縄県今帰仁村
「ふるさと納税」と聞くと何をイメージしますか?
都会に住んでいても、自分が住んでいた「ふるさと」にいくらか納税してもいいのではないかという、考えから始まったこのシステムは、納税を行うとその「お礼」として、特産品や名産品を受け取ることができることで認知度を上げていきました。
しかし、そんなふるさと納税が「本当にふるさとのためになっているのか?」と考えたことはあるでしょうか?今回は、ふるさとのためになる、ふるさと納税を推進しているユニークなベンチャー企業、株式会社ビッグゲートをNATIVよりご紹介させていただきます。
宮城県石巻市発の株式会社ビッグゲートは、3000億円市場に成長したふるさと納税の領域でビジネスを展開するベンチャー企業だ。「地方創生型ふるさと納税」を提唱し、地域主体でふるさと納税事業を運営できる業務システムを独自に開発、提供している。本質的な地方創生を志向する同社が、企画・設計からサービス開発をリードできるエンジニア・プログラマーを募集している。
株式会社ビッグゲート
2015年、日本IBM石巻事業所長として復興事業に従事していた大関将広現社長が設立。2014年9月に石巻産業復興の施策としてふるさと納税事業を開始し、2014年度に約3.2億円の寄付実績を上げる。返礼品の売り上げが地域経済に還流する「地方創生型ふるさと納税」を提唱し、東北と沖縄の10市町村で採用され運用を実施中。
記事のポイント
「本当にふるさとのためになるふるさと納税」で全国展開
地域に笑顔を増やす「なぜか誰もやっていない」仕事
実は働く場所は「沖縄」に限定しない。全世界どこでもOK
株式会社ビッグゲートは、「(復興事業で)震災前よりも立派な生産設備ができたのに、売り先がない」そう言って頭を抱える石巻の事業者と、代表大関氏の出会いから始まった。
売る方法を探す中でふるさと納税に目をつけ、石巻観光協会を委託先にした「ふるさと納税事業」をプロデュース。初年度7ヶ月で3.2億円の寄付額を実現したところ、噂を聞きつけた他の自治体からも依頼が舞い込んだ。そこで大関氏は、意を決して日本IBMを退職。会社設立に踏み切ったのだ。
大関氏は、大企業を退職して地域事業を起こした理由を満面の笑みで語る。
「ひとことで言えば、楽しいからです。『ふるさと納税を、もっと地域にお金が落ちるしくみでできますよ。やりましょう!』と日本全国を行脚して提案し、『知らなかった!どうやって?』と喜んでいただくわけですから、めちゃくちゃ楽しいですよ!」
大関氏が提唱する「地方創生型ふるさと納税」は次のようなものだ。
ふるさと納税の導入と運用に必要な一連の業務を、地元でできることとできないことに分け、できることは地元の観光協会や商工会などに委託する。東京など大都市圏の大手事業者への丸投げをやめることで、ふるさと納税事業の寄付金がより多くの地元の事業者に流れ、雇用が生まれるなどして“地方創生”につながる。
「具体的には、問い合わせ対応や商品を紹介する記事コンテンツ制作、商品の出荷指示や集荷・梱包などは、地元でもできる。というよりむしろ、地元で担ったほうがクオリティが上がります。例えば、陸前高田市では、『ノーマライゼーションという言葉の要らないまちづくり』を公約に掲げた市長のビジョンの実現にふるさと納税を活用しています。市のふるさと納税事業の委託先である一般社団法人ドリームプロジェクトが、集荷業務を高齢者、梱包業務を障がい者、問合せ対応業務をシングルマザーに再委託することで、社会的弱者の仕事を創出しています。こんな素晴らしい取り組みをテクノロジーでサポートさせていただけるやりがいを、共に感じられる仲間を増やしたい。」
今回の技術者採用は、これまで外部委託していた開発業務を内製化し、自治体の細かなニーズに応える機動力を上げるためのものだ。
同社は今、積極展開しており、現在の東北と沖縄に加えて、関西圏で顧客開拓を進めている。
「開発の主役となりえる人物を探しています。30歳台半ばなら『Ruby on Rails、できますよ。』という方が嬉しい。20台から30歳くらいまでなら、パソコンが好きで技術者になりたい気持ちがあれば一緒に走りながら育てたい」
何より「この事業がやりたい」という気持ちが求められているようだ。
開発が計画されているシステムのイメージについては、以下の図をご覧いただきたいが、単なる発注処理システムというレベルではなく、寄付額の推移を時事刻々とレポートできるデータアナリティクス機能の開発も計画しているとのこと。
ビッグゲートのメンバーは、朝9時にそれぞれ好きな場所で業務を開始し、オンライン会議システムがつなぎっぱなしの状態で仕事をしている。
「新メンバーは沖縄勤務からスタートになります。でも、自立していて自律が効くプロフェッショナルの方であれば、究極的には光回線さえあれば世界中どこにいてもいい。」と、働き方は超フレキシブル。
理想的な生活環境と、やりがいのある仕事は両立できる時代です。興味をお持ちのエンジニアの皆さん、是非ともご応募ください。求人に関する情報は以下の通りです。
情報提供元:NATIV(ネイティブ株式会社)
KOHEI TAKENOUCHI
竹之内 康平