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LOCAL LETTER

「集中すること」を頑張らない。茨城での仕事。

OCT. 13

IBARAKI

いよいよ今日からは、出勤日がスタート。
昨日までの観光とは打って変わって
遠隔での電話会議も3本予定している。

今日は、ゲストハウス(咲くカフェ:http://saku.cafe/)に
こもって仕事をしようと決める。

変わらず美味しい朝食を食べ
朝の1本目の電話会議に挑む。

「伝わるかな?」そんな不安からか、
会議の目的や要点を丁寧に整理してから臨む。

電話では、私の声とともに
虫たちの鳴き声もお届けできていているとのことだった。

「茨城いいところですね〜。」
そんなほっこりとした会話から始まるMTGは
いつも以上に話が弾んだ。

昨日寝る前に読んだ
本田直之さんのかいた「LESS IS MORE」の一説を
仕事をしながら思いだした。

「同じところに居ると煮詰まってしまう。
 それが、“ 開ける ” 感覚が大切なんだ。」

同じところに居ると、煮詰まっていることにすら
気づかなくなっていく。

それが当たり前になって、
どんどん効率は落ちてゆく。
そんなことにも気づかなくなる。

本田さんは、自身のハワイと日本のデュアルライフ(2拠点生活)から
以下のようにも表現したいた。

「筋トレもマラソンも、
 同じようなトレーニングばかりしていると
 効率が落ちてしまうように、
 いつも同じ場所で同じことをしていると
 新たな気づきも生まれないと思う。」

離れてみて本当にそうだと痛感した。
集中出来なかったんじゃない
あの時の私はもう煮詰まりだしていたんだな。
そんなことをふと感じる瞬間が合った。

私は本当に集中したい時、
イヤホンをして音楽を大音量で流す。

すべてをシャットダウンすることで
目の間に集中するために。

自分の中で儀式化していて
特に深い意味合いを持っていなかったけど
「そうしないと集中できない。前に進めない」
そんな感覚もあったのかとも思う。

そんな、小さなサインを見逃して
無理やり集中しようとするのは、
考えてみれば自然なことではない。

茨城で仕事をしてみて、
そんなことに気づいた。

今日はイヤホンをしなかった。
外は虫の鳴き声とたまに汽車の音がぽっぽーと聞こえる。
それが、心地の良いBGMになっていた。

「シャットダウンする必要がない」
そんな感覚。

都会の雑音ではない
心地の良い音がそばにあって
自分とその場所を切り離さなくていい
それは、小さいけどストレスのない
豊かな世界の始まりだった。

あなたも、イヤホンを耳に
必死に集中しようとしていませんか?

「集中すること」に頑張っていませんか?

それは、すでに煮詰まりだしの
ちいさなサインかもしれませんよ。

ゆっくり深呼吸して、
その場所を自分を切り離さなくてもいい場所に
ワープしてみたら
今どっしりと重みを感じるその仕事は
思ったより簡単に動きだすかもしれない。

株式会社CRAZY 小守由希子

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