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LOCAL LETTER

新天地がホームに変わる瞬間

NOV. 18

Daigo, IBARAKI

今日は、私が滞在している咲くカフェについて。

咲くカフェには、先月10月に1週間滞在した。
そして、また今月も1週間滞在する。

先月の滞在から、3週間東京に戻り
再度ゲストハウスに訪ねたときのこと。

入り口の可愛い飾り扉を開け
リンリンリンと鈴の音が店内に響く。

思わず出た「ただいま〜」という
気の抜けた私の声。

キッチンから聞こえる
「おかえり〜!待ってたよ。」という声。

キッチンから出てきてくれた
ともこさんが笑顔でハグしてくれた。

「あぁ、滞在場所をここにしてよかったな。」
ぽっかりとそんなことを思う、玄関口での出来事。

「今後も2拠点を続けるとしたら
転々と場所を変えるより、毎回ここに来たい!」
と、私はよく色んな人に話をしている。

3週間前には「新天地」だった場所。

たった2回目の滞在で
“新しい場所”を、どう“自分の居場所”にしていったのか。

その変化のきっかけをこの記事にまとめてみた。

まずは咲くカフェについて、少しご紹介!

古民家を店主である櫻山啓三郎さん(通称レムさん)が
自分でデザインし、フルリノベーションして作った
カフェ&ゲストハウス。咲くカフェ

ゲストハウスの隣がカフェだから
起きて準備してcafeに行き
レムさんお手製の朝ご飯を食べて
そのまま仕事というのが私のお決まりのコース。

何よりも、見てください!この快適空間を!

カフェスペース
カフェスペース
古民家をリノベーションした カフェスペース
古民家をリノベーションした カフェスペース

個人的には、茨城で1番オシャレなゲストハウスだと思っています。
(茨城に来たこと2回しかないけど…笑
ここしか、泊まったことないけど…笑)

このお洒落な空間も魅力ですが
何よりスタッフさんがみんな優しくて
まるで家族・仲間のように接してくださることが
2拠点生活での寂しさを越えられた理由。

おもてなしはしっかりと整っていながらも
「ゲスト」と「ホスト」と言う境界線が
いい塩梅で曖昧になっていて
スタッフさんいも気軽に話しかけることができたり
朝も気軽に話してくれたり。

そんな何気ないコミュニケーションが
2拠点という新しい場所での緊張を
ゆっくりと溶かしてくれた。

一番この場所との距離が縮まったのは、
このカフェがお休みの定休日。

いつものカフェご飯にありつけず困っていると
「家ごはんで良ければ〜」と家族ご飯に招待してくれた。

この茨城に来て初めての,,,
隣の晩ごはん体験!!!!!

隣の晩ごはんを趣味としている私としては、
行かないわけには行かない!笑

会社のメンバーとしている 「隣の晩ごはん」企画! このしゃもじも手作り笑
会社のメンバーとしている 「隣の晩ごはん」企画! このしゃもじも手作り笑

店主レムさん一家のおうちごはんに参加!!

この日は、お子さんの大好物の餃子パーティー!
私も大好きなぎょうざ——!

つくるところから一緒に!
つくるところから一緒に!
美味しい羽つき餃子の出来上り!
美味しい羽つき餃子の出来上り!

そのご飯で店主のレムさんを話をした。
レムさんは、学生時代ずっと東京に住んでいたとのこと。

わたし:「へ〜どこに住んでたんですか〜?」

レムさん:「杉並区だよ。」

わたし:「私も実家杉並ですよ〜、どこですか?」

レムさん:「久我山だよ。」

わたし:「えーーーー!私の実家久我山です!!!」

という共通点が見つかり
茨城にいながら、まさかの地元トークに花が咲いた笑

そこから、この店のコンセプトやこだわりを聞く。

とにかくこだわりや意志の強いのレムさん。
それは、店内のデザインや家具・食器・食材に至るまで
コレじゃないとだめ!という強いこだわりがある。

そこで聞いた言葉にとても感動した。
「田舎は、まあこれでいっか。って
 どんどんクオリティが下がっていく。
 それが嫌だった、そうじゃなくて、
田舎だけど「
なにこれすごい!」って
感動するものを出し続けたいと思ったんだ。」

大子町は、年間100万人の観光客が来る。
モミジの紅葉の季節など、自然と人が来るので
そんなに集客には困らないのだという。

だからこそ、こだわりを手放してしまうお店が多い。
そういう店にはしたくない。
そうはっきりと語るレムさん。

東京にいたからこそわかるサービスレベルや視点を
この場所で広げていきたい。

田舎だからしょうがないではなく
田舎でもこの町でも、こんなことができるって
見せてやりたいと、このお店への想いを語る。

「この街が好きなんだな〜」と
仕事への情熱の源泉に町への愛情が見えた家族ご飯。

そして、次にこの場所との距離が近くなったきっかけは、

私がカフェのアルバイトに入ったこと!

お客さんとスタッフという壁を超えるには、
私が「スタッフ」側に行くことしかない。

よしいってみよう!と、
即座に店主レムさんにアルバイトを申し込む!

「うん、いいよ。」とあっさりOKをもらい
アルバイト決定!!!

制服のボーダーを着てエプロンを締め
人生初の「憧れのカフェ店員だ〜!!!」

なんて思っていたのもつかの間
紅葉シーズンと重なりバイト初日にして
歴代TOP3に入る激混みDAYに直面!!

悪戦苦闘しながら、なんとか乗り越えた
お昼だけと言いながら客足は引かず
7時までぶっ通しで働いた1日は
ものすごく達成感があった。

「働く」は、最も手っ取り早いコミュニケーションだと
私は、思っている。

働くということは、強制的に仲間になること。
そして、協力してコミュニケーションすると
その人がとってもよく分かる。

その人が求めている関わり方も
とってもよく分かる。

だから、働く事が好き。
それに、働く姿勢にはとても自信がある。

働く姿を見てもらえると
きっと私のことはだいたい分かってもらえるはず。
そんな想いもあった。

良かったことは、キッチンの中に
あるものが全部わかった事。
その後いろんなものを自分で用意できるようになった。

カフェにいて、フロアが忙し時に
さらっとサポートできる余裕ができたこと。
(人呼ばなきゃ〜あわわとならなくなった。)

一緒にバイトに入った高校生のあきなちゃんと
激混みの山を超え、戦友のような絆が生まれたこと。

終わった後、店主のレムさんから
「小守さんと働いて、
みんなの仕事の向き合い方が変わったみたいだよ。」
と教えてもらったこと。

店主のレムさんが、
なんで私がここまで仕事にコミットするのか気になって
会社のHPを見てくれたこと。
そして「すごく共感する部分があって、
今日は朝から仕事に熱が入る!
企業のHPであんなに感動したのは初めて。」と言ってくれたこと。

(その感動の企業HPがこちら!笑)

私と出会ったからこそ起きた小さな変化が
なんだか嬉しいなと思う。

どうせ行くなら。
私が居るからこそ出せる価値を
ちゃんと残したいと思う。

場所を変えてもその価値がちゃんと伝わったことも
なんだかとても嬉しかった。

その場所からもらってばっかりだと感じた、1回目の滞在。
ちゃんと返すことを意識した2回目の滞在。

そんな小さな挑戦を小重ね
新天地はホームへと変わっていったとさ。

自分がいちばん好きな瞬間を見てもらい
共有することが
距離を近づける秘訣でした!

株式会社CRAZY 小守由希子

これからも茨城県大子町の応援をお願いします。

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