就職活動
※本レポートはPOTLUCK YAESU様、株式会社SHIFT PLUS様のスポンサードによって行われた、地域経済活性化カンファレンス『SHARE by WHERE』の1コンテンツ・ローカルプレイヤーセッションを記事にしています。
就職活動を体験したことがある人であれば、一度は感じたことがあるだろう就活の虚無感。企業側としても、時間をかけて採用をしたのにも関わらず、「こんなはずではなかった」と思う結果も珍しくはないかもしれない。
そんなアナタに今回ご紹介するのは、就活生たちの個性を第3者が発掘しプロデュースすることで、企業とのマッチングをはかる『就活道場』。
中小企業に向けた新しい人材サービスの構築を行っている碓井一平さんが考える、就活への挑戦とはーー。
碓井氏(以下、敬称略):僕らは「就活をアップデートしたい」との想いで『就活道場』を立ち上げました。コロナ禍でオンラインが加速し、僕らはこれまでオンライン上での合同企業説明会のお手伝いをしていたのですが、価値を生んでいるという気持ちになれず、「このままでいいのか」と会社ごとサービスをつくり直している最中です。
碓井:地方課題を考える際によく言われるのが「若者の人材不足」。その中でも、「自社に適した人材を採用したい」と考えている人事担当者をターゲットに決め、就職活動のアップデートをはかることに焦点を絞り『就活道場』というサービスを始めました。
碓井:人事としても、「企業の想いとマッチする若者を採用したい」と考えてはいますが、なかなか一人一人に時間を割くことができていない現状です。そこで、会社の代わりに就活生の能力や人間性を評価をする「選考」のアウトソーシングとして考えたのが『就活道場』。
碓井:『就活道場』のプログラムは約3週間。実際に会社で働くような環境でプロジェクトを実施してもらうことで、就活生一人一人の強みや特徴を掴んでいきます。
碓井:長期のプログラムに参加してもらうことで、一見「口数が少ないな」と感じる子であっても「大事なポイントで、しっかりと的確なこと言う」という強みがあったり、逆に「面接では絶対評価されそう」と感じるような子でも「いつも自分の話ばかりしていて人の話を聞けない」といった弱みが見つかったりと、メンターである僕らが第三者となり就活生を評価します。
碓井:メンターの評価を可視化するのが個人評価シートです。個人評価シートをもとに、メンターが就活生をプロデュース。参画している企業はこのシートを活用して直接就活生をスカウトすることもできますし、私たちが紹介をすることで一次面接、二次面接をカットして、最終選考で企業の代表が直接学生と向き合う機会をつくることも可能です。
碓井:僕らとしては、採用担当の代わりに学生1人ずつに時間を割き個人と向き合っていくため大変さもあるのですが、企業とマッチングし「自分の長所が認めらえた」と泣いて喜んでくれる学生さんもいて、オンラインで企業説明会をつくっていた時には感じることができなかった価値創造を実感しています。
碓井:今僕たちは富山県で活動をしていますが、是非学生たちのメンターになってくださる方や、企業として参画してくださる企業を募集しています。何卒よろしくお願いします。
碓井さんが実施する『就活道場』は、令和4年度の経済産業省の「若者人材確保プロジェクトの実証事業」としても採択され、ここからさらに活躍の幅が広がる予感。「無駄の多い就活から脱出し、自分の未来をつかみ取る」をモットーに、日々若者と向き合っている碓井さんから目が離せません。
Editor's Note
就職活動によって自信を失ってしまうことが多い中、メンターが寄り添ってくれることで長所を伸ばしてくれるのはとてもよい取り組みだなと感じました!せっかく時間をかけてもミスマッチをしてしまうと、企業と就活生両方にとっても不幸せ。そんな悪循環を打破する素晴らしい取り組みだと思いました。
YURIKA YOSHIMURA
芳村 百里香