前略、100年先のふるさとを思ふメディアです。

LOCAL LETTER

「こなす業務」から「環境を生かして挑戦できる仕事」へ。株式会社WHEREアカデミーのススメ

AUG. 20

JAPAN

拝啓、自ら挑戦するメンバーが育ったらいいなと期待する事業リーダーのアナタへ

企業の継続・発展に欠かせない「人材育成」。

社員一人ひとりに企業のビジョン・ミッションを自分ごと化させるには。
社員個々の強み・弱みを見出しつつ自律的な人材に育ち、様々な課題発見・解決能力を向上させるには。

そんな「効果のある人材育成」を理想に掲げつつも、何から始めたらいいのかわからない…。

社内で研修を行うリソースが足りていない…。

こうした課題を抱える企業は少なくありません。メンバーの総合力を向上させ、ローカルで活躍する人材を育成をするにはどうしたらいいのでしょうか。

地域の可能性を信じ、豊かに循環する未来に向けて走り続ける株式会社WHEREでは、「ローカルプロデューサー養成講座」「地域バイヤープログラム」「インタビューライター養成講座」など、これまで多数のアカデミー事業を開講しています。

講座の卒業生は150名以上、講座共創パートナーは20社にのぼります。

その中で2024年2〜6月の約4ヶ月間にて実施された「ローカルプロデューサー養成講座」を社員の「人材育成研修」として活用した株式会社パンクチュアルの代表取締役 守時健さんと、実際に受講したパンクチュアル社員の須永野乃さんにお話を伺いました。

会社と社員、それぞれの視点からアカデミーの研修活用のリアルな事例を前編・後編に分けてお届けしています。

後編では、パンクチュアル社員である須永さんがローカルプロデューサー講座に参加して得た具体的な学びなどを交えながら講座の可能性をみていきます。

ローカルプロデューサー講座の実践の舞台となった「𝗞aratsu 𝗦easide 𝗖amp FESTIVAL」。開催2年目にして来場者数は約7,000人を記録し、地域の新たな文化をつくっている
ローカルプロデューサー講座の実践の舞台となった「𝗞aratsu 𝗦easide 𝗖amp FESTIVAL」。開催2年目にして来場者数は約7,000人を記録し、地域の新たな文化をつくっている

目の前の業務から離れ、思い出した初心

株式会社パンクチュアルの営業所がある静岡県沼津市は伊豆半島の付け根にあり、水産業が盛んな美しい港町です。

ふるさと納税事業を全国各地に展開させるきっかけとなった沼津営業所に、2022年新卒で入社した須永さん。

大学時代にふるさと納税支援活動に参加し、返礼品の企画開発などに携わっていました。そんな活動を通して地域活性化の可能性・面白さを感じていたことから、パンクチュアルに惹かれ入社。現在は、入社3年目でありながらふるさと納税事業で20人以上の部下を抱えています。

「講座によって普段のふるさと納税業務から離れ、久しぶりに外の地域活性に入ったことで、それまで自分がいた場所を俯瞰してみれた気がします。

パンクチュアルという会社の強みや特徴、何をしたくて入社したのかなど、自分の頭から抜けつつあった大切なことを再確認して、初心に返る機会になりました」(須永さん)

須永 野乃(すなが のの)氏 株式会社パンクチュアル エリアマネージャー / 山梨県出身。 東京の大学で地方活性化に興味があり、ゼミ活動や地域商社のインターンの活動のなかでふるさと納税に関心を持ち、2022年4月へ新卒入社を決意。現在入社3年目でエリアマネージャーを勤め、ふるさと納税を中心とした地方活性化に向けて業務に取り組む。
須永 野乃(すなが のの)氏 株式会社パンクチュアル エリアマネージャー / 山梨県出身。東京の大学で地方活性化に興味があり、ゼミ活動や地域商社のインターンの活動のなかでふるさと納税に関心を持ち、2022年4月へ新卒入社を決意。現在入社3年目でエリアマネージャーを勤め、ふるさと納税を中心とした地方活性化に向けて業務に取り組む。

「ビジョン」ってこういうことだったんだ

パンクチュアルとして沼津市のふるさと納税支援に携わる須永さん。まちの新しい魅力を掘り起こす為に、沼津市を駆け巡り事業者の開拓や、パンクチュアルが蓄積したデータをもとに返礼品のブラッシュアップを行うなど、事業者や自治体と密接に関わるお仕事をされています。

講座のなかで自分の取り組みに関わると感じ、印象に残っている内容をお聞きしました。

「プロデューサーとしてプロジェクトを進めていくには2種類のタイプが必要だという話が印象深かったです。『これがやりたい!』と旗を振り、0から1をつくりだすタイプ」と、「出てきた『やりたいこと』に対してアプローチを当てはめ、1から100に育てるタイプ」。そのどちらが欠けてもプロジェクトが進んでいかない。

普段の自分の業務に置き換えてみても、歪みがうまれる時とうまくいく時の違いはそこだと感じました。それがちゃんと設計できる人が、地域でもうまくやっていけるんだなと、腑に落ちたんです。

そして、非常に痛感したのが「ビジョンを共有し続ける重要性」です。それが蔑ろになると売り上げや利益にとらわれ、何の為にやっているのか見失い、仕事が「作業」になってしまいます」(須永さん)

1回目のフィールドワークにて現場を視察。ビフォーとアフターを確認することも学びを深めることにつながる
1回目のフィールドワークにて現場を視察。ビフォーとアフターを確認することも学びを深めることにつながる

今回の音楽フェス開催にあたっても、地域住民との関係性、その土地固有の慣習との調和、持続可能な資金調達など、やりがいだけでは継続しない、さまざまな課題への対応策も学びました。それを突破していく中心にあるのが「ビジョンの共有」。

「なぜやるのか、なにを目指したいのか…。それを設計し、実行し続ける重要性を目の当たりにしたことで、守時さんがよく言ってる『ビジョン』ってこういうことか、とストンと腹落ちしました」と須永さんは言います。

ビジョンの共有により地域住民も巻き込み実行する「カラフェス」。その輪に入り込みローカルでの事業づくりを体感する受講生たち(須永さん右)
ビジョンの共有により地域住民も巻き込み実行する「カラフェス」。その輪に入り込みローカルでの事業づくりを体感する受講生たち(須永さん右)

挑戦へのハードルを下げる、視点の変化

講座を受講する前は、仕事に対して『やらなきゃいけない使命感』が強かったように思います

『皆にとって良い形に、どれだけ効率よく早く終わらせるか』という視点で行動することが正解だと思っていました。

でも、講義最終回の壁打ちの際に、講師の方から『せっかくやれる機会があるなら好きにやればいいじゃん』と言われてハッとしたんです。『やらなきゃいけない、ではなく、自分の心が踊る形で試してみてもいいんだ』って。その気持ちの変化は大きかったです。

今回の受講では、日頃のふるさと納税事業の仕事もありつつ参加しました。やったことがないイベント開催のプロジェクトで、正直どこまでやったらいいんだろうと最初は戸惑いましが、講座を通して自然に視点の変化が起きたんです」(須永さん)

「会社として、既存の業務以外もやらないといけないフェーズだという話は社内でも挙がっていました。でも、『自分は誰かが起こしたことをサポートすることしかできない』と思い込んでいた部分があったと思います

今回、『学んだ・実践した』っていう経験ができたことで、ハードルが下がったことは確かです

通常であれば、イベント開催などで地域を巻き込みたい時、自治体・地域・事務局の3つがうまく連携できなければ難しい。でも今の会社はすでに自治体との関係性が築かれている。それってすごくポジティブな要素だし、私はやれる土壌にいるんだって思えたんです。

『この状況って面白いじゃん!』って改めて気付かされました。『やっていかないとな!』ってポジティブに捉えられました」(須永さん)

受講生同士のつながりから、新プロジェクトへ発展

今回の「ローカルプロデューサー養成講座」の特色は、地域資源を活かしたプロデュースの実践的な理論、地域x音楽xキャンプフェスの実務経験。並びに、講師や受講生同士の意見交換やつながりがうまれることは、一般的な講座では珍しい特徴と言えます。

第1期生受講者は25名。

超実践コースを受講し、カラフェスの当日運営に携わったメンバー
超実践コースを受講し、カラフェスの当日運営に携わったメンバー

「自分と似た立場の会社に務める方もいれば、一般企業の方もいて、参加者同士で意見交換したり、相談をしあったり。それだけでも学びになったのですが、個人としても会社としても繋がりが継続できているのは嬉しいです。

繋がったメンバー同士で相談しあう内容も『余ってるフェスのイベント枠をどう活用すればいいと思うか』など、学ばせてもらった経験をもとに自分たちの活動に活かしています。実際に新たなアクションが生まれていたり、会社として動き出したプロジェクトもあります」(須永さん)

講座をキッカケに実際のプロジェクトが立ち上がり、良好な関係性がうまれることは主催する株式会社WHEREにとっても嬉しい変化です。

須永さんの話を受け、「理想的だ」と守時さんは言葉を繋ぎます。

「うちの会社は最強の得意分野が明確にあるが故に、みんなの意識がそこに集中してしまいがちになります。でもそれでは勿体ないと思ってて。

須永さんに限らず、『こんなのをやったらいいと思ってるけど、やってもいいのかな』って二の足を踏んだり、『やりたいけど具体的にどうしたらいいのか分からない』状態になってる社員が他にもいると思うんです。

今回みたいな講座を通して『できるし、やっていいんだ!』って社員の意識が変化したり、うまれた繋がりから『頼れる人がいる』と感じて挑戦のハードルが下がるのは、すごく強いと感じます

そうやって土壌が育っていけば、『沼津でフェスやります!』ってなった時、講座経験者のメンバーを中心に社内の力で開催できるようになるかもしれない」(守時さん)

普段の仕事を通して、葛藤やジレンマ・課題を感じているからこそ、講座を120%活用し深い学びやつながりを築いていく可能性を秘めています。

「ホントの地方創生」を実現させるための働き方を大事にしているパンクチュアル。

ひとつの課題に対してひとつの武器しか使えない社員ではなく、色々な武器・戦い方を身につけ、あらゆる解決方法をもてるように育ってほしい。そうすることで、社員一人ひとりの発展と幸福が実現し、ひいては企業も地域も育っていくと考えています。

地方創生って楽しい部分もある反面、なかなか結果が出づらい

お金を稼ぐだけだったら他の方法もたくさんあるんですけど、地方創生は国を挙げて向き合っていかなければならない社会課題です。僕たちは地域にガチで密着して、会社としても利益をあげている地域商社です。『ホントの地方創生』をやっていきたい人はぜひ一緒にやっていきましょう」(守時さん)

実際に地域に住み、ガチ密着して「地方創生」に取り組むパンクチュアル社員の方々
実際に地域に住み、ガチ密着して「地方創生」に取り組むパンクチュアル社員の方々

地域活性への熱意、リサーチ力、営業力、マーケティング力、クリエイティブ力、何事も工夫し面白くするユーモア力など、様々なスキルが問われる総合格闘技「地方創生」。その中で結果を残し続けるパンクチュアルとともに新たなフェーズにいきたい方は、HPを覗いてみてください。

「須永さんがフェスやるらしいので、フェスやりたい人はぜひ!」と言って何気なくプレッシャーをかける守時さんの現場の様子
「須永さんがフェスやるらしいので、フェスやりたい人はぜひ!」と言って何気なくプレッシャーをかける守時さんの現場の様子

そんな躍進を続ける地域商社が社員の人材育成研修として活用した「ローカルプロデューサー養成講座」。

株式会社WHEREが提供する各種講座の内容は様々ですが、どの講座も第一線で活躍する一流の講師陣と実践を通したリアルな学び、熱意ある仲間との出会いが得られます。

通常業務だけでは得られない土台部分にアプローチする。
必要以上に時間をかけず、無駄に血を流すことなく「質の高い濃い学び」を得る。

社内研修に課題を感じている方は、講座を活用することで新たな発見があるかもしれません。株式会社WHEREが創る学びの場で一味違った人材育成を試してみてはいかがでしょうか。

Editor's Note

編集後記

パンクチュアルさんが掲げる「本当の地方創生」っていいですよね。振っている旗が明確で、だからこそカッコイイ。株式会社WHEREが掲げる想いに重なる人・企業さんは、株式会社WHEREの講座はどれも気になっちゃうと思うんです。かく言う私がそうでして…。ローカルプロデューサー養成講座には、私の主人が参加しました。本当は、全部受けたい。なんなら2回目も受けたい。

シェアしてローカルを応援しよう!

シェアしてローカルを応援しよう!

シェアしてローカルを応援しよう!

LOCAL LETTER Selection

LOCAL LETTER Selection

ローカルレターがセレクトした記事