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※本記事は「だれでも送れる、LOCAL LETTER」を通じて、読者の皆様から投稿いただいた記事となります。
2020年新型コロナウイルスが猛威をふるい、様々な産業や事業が打撃を受けました。そんな中でも食関係が受けた打撃は大きかったのではないでしょうか。
デザイン業に従事していた際に出会った、数々の食関係の皆様を救いたいーー。
この想いをきっかけに、「現地でしか手に入らない食べ物が届くサプライズ定期便『そのとちぎふと』」が生まれました。
「そのとちぎふと」の生みの親である、株式会社picks designの代表取締役・松浦克彦さんは元々デザイナーだったと言います。デザイナーをやっていたときに、食関係の皆様のデザインをお手伝いすることが多かったのだとか。
その流れで、地域の生産者さんや、地域の方と話す機会も多かったようです。こんなに工夫して農作物をつくっていること、そして地域の面白さを知るたびに、その地域ならではの特色があることに深く感動を覚えるように。
しかし、生産者の平均年齢は65歳を超え、地域の少子高齢化には歯止めがかかりません。さらにはコロナ禍での打撃。「どうにか地域の力になりたい」「デザインでできることは何か」と考え、「そのとちの魅力や旅した時の旅行記」と「その地域の食べ物」を送るサービス「そのとちぎふと」をはじめました。
全国にはまだまだ知られていない地域やその土地ならではの食べ物があります。自宅にいながら、そんな秘められた「そのとち」に訪れたかのような地域体験ができるのが、「そのとちぎふと」の最大の魅力。
しかも、「そのとちぎふと」がお届けする、ひそかに存在する「地域の食べ物」は、 届いて開けるまでのお楽しみなんです。
自分の住んでいる地域の食べ物なのに、全然知らなかった!
秘められた名所に出会え、旅行先の参考になった!
と、 嬉しい驚きがあること間違いなしのサプライズギフトをお楽しみいただけます。
「そのとちぎふと」で届けられるのは、限られた数だけしか出回らないような地域の食べ物。例えば、秋映とシナノスイート、シナノゴールドというりんご。これらは収穫時期の違う3種類のりんごですが、1年間のうちにたった1ヶ月だけ同時期に収穫ができるのだそう。それをお届けするから、貴重で美味しい味比べが叶うというのです。
しかも、どこの地域のどんな食べ物が届くかはあえて事前にお伝えしていないそう。プレゼントのように開けるまでの、心おどる「ワクワク体験」も味わえるのです。
そしてさらに、「なぜその食べ物が美味しいのか」などの情報も含めてその地域ならではの情報や美味しい食べ方も冊子にまとめて一緒にお届け。現地の人のみぞ知る秘密の旅行記で旅気分を味わうことも可能です。
まっさらな状態から、地域の方の協力を得てモノをつくっていくということは、実績もなければ、はっきりとした道筋があるわけでもありません。その中で、「そのとちぎふと」を通して地域を盛り上げたいという想いや、誠意を時間をかけて伝え続けてきました。ゆっくりとではありますが、地域の方の協力を得られるように。2023年4月のサー ビス開始から、現在では20を超える地域連携パートナーと協力体制をつくっています。
その地域が持つ、秘められた魅力を引き出し発信するために、泥臭くても必ず現地に足を運び、生産者や地域に関わる方々の声に耳を傾けること、これを一番大切にしているそうです。たくさんのことが気軽に調べられる時代だからこそ、現地でしか聞けない生の声や生きた情報を発信できるよう心がけているとのこと。
私たちは、今自分が住んでいる地域について、何を知っているでしょうか? もしかしたら、自分では知らないだけで、素晴らしい物語や文化、食材が眠っているかもしれません。
日本に生まれた私たちが、自分の故郷や日本各地の物語を語り、知られることの少ない地域の魅力がもっともっと伝わっていくーー。それが広がることで地域貢献や地域活性化につながり、より活気のある日本にしていければと考えます。
<この記事を投稿してくれた人>
松浦 克彦さん
株式会社picks design代表取締役。2014年金沢美術工芸大学入学。 学生時代から企業と一緒に新規商品の開発やクラウドファンディングなどに積極的に携わる。2018年アイシン精機株式会社入社。専門的なプロダクトデザインの領域を学ぶ一方、総合的なデザインやブランディングに興味を持つ。 2021年株式会社picks design設立。「そのとちぎふと」編集長として日本各地を取材して回る。旅行やグルメをめぐるのが好き。
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