だれでもレター
※本記事は「だれでも送れるレター」の企画を通じて、読者の皆様から投稿いただいた記事となります。
いつか自分のお店を持ちたい!
だけど、実店舗はいろいろなリスクがあるから難しい…と考えているアナタ。カーゴバイクでつくる「自転車屋台」という選択はいかがでしょうか?
今回は、『一般社団法人一休みの学校』代表理事の中西寿道さんが、挑戦中のクラウドファンディングをご紹介してくださいました。
自転車屋台をキーワードに「みなさんが心に持つ、小さなチャレンジをアップデートしていきたい」と語る中西さんの想いとはーー。
私(中西)が行っているのは、カーゴバイク(貨物自転車)の開発・制作および運用です。街の半径500mのお店と地域を動かすことができる資産(可動産)として、クリエイティブなプラットフォームを創造しています。
日本であまり馴染みがないカーゴバイクですが、普通の自転車では運べない荷物の運搬用に開発された自転車で、海外ではよく見かける光景。
私がカーゴバイクに携わるようになったのは、 “カーゴバイクをモバイルカフェのPRに使用する” というプロジェクトに参画したことがきっかけです。
「仕事の片手間に自転車を走らせ、珈琲をハンドドリップで提供するような運用」を目指し、クリエイティブディレクターとして奔走。ベースになるカーゴバイクの選定から、デザイン、屋台部分の製作メーカーへのディレクションだけでなく、保健所や警察にも掛け合い、無事に許認可を取得しました。
ですが、立ち上げの集客がうまくいかずに運用が低迷。私個人が借金をし、自転車屋台ごとプロジェクトから買取る形で事業を引き継ぎました。
そんな中でも特に大切にしていることは、自転車屋台の世界観。機能だけにこだわることもできますが、自転車屋台を「みなさんが叶えたい夢の実現への一歩」と捉えているため、カーゴバイクが持つクラフト感にこだわっています。
一人で開発・制作および運用を行うのには、費用も時間もかかります。多くの苦労を強いられていますが、それでもなお挑戦し続けているのは、自転車屋台を通じて出会った、多くの『夢の実現』でした。
「お店を持ちたいけど、実店舗を持つのは難しい」
「ECサイトを立ち上げてはみたものの、実際のお客さんとコミュニケーションをとりたい」
そんな、「大きな実現は難しいけれど、小さなチャレンジをしてみたい」という声を後押しをするのが、私のつくる自転車屋台です。
自分自身の感性で出来る『お店以上お店未満の空間』を自転車屋台でつくりあげる経験。そしてリアルな空間で実際に商品を売ることで、世界観の合う人との出会い、世間からの応援を実感できる機会を日本中に起こしたいと考えています。
現在は初のクラウドファンディングにも挑戦中。「この挑戦を通じて多くのローカルプレイヤーとのご縁を結びたい」そう思っています。
今はまだ数台の自転車屋台ですが、いずれは5台、10台と増やしていき、街の空き地などを活用した「小チャレ!どこでもマルシェ」も検討中。先行きの見えづらい不安定な時代でも「小さなチャレンジ」をアップデートすることを目指し、日々活動を続けています。
実験的な取り組みもまだまだ多いですが、みなさんと一緒に、震えるほどの夢を実現する瞬間を共有し、楽しんできたい。
自転車屋台を通じて巻き起こす、シェアリングエコノミーの挑戦、そして拡張と分散を繰り返すコミュニティの創発を一緒に目指してみませんか?
<この記事を投稿してくれた人>
一般社団法人一休みの学校 代表理事
中西寿道さん
奈良県出身。10歳まで奈良県で過ごした後は、福岡県・東京都・静岡県と転々とした後、2003年から京都で多拠点住居をスタートさせる。2016年頃モノづくり企業の技術営業として勤務すると同時に(現在はフリー)、生き方と仕事を発明する『自転車屋台』を開発し、小さなチャレンジで夢を実現するセレンディピティを創発している。現在は『一般社団法人一休み』を運営。創発が起こり、小さなチャレンジを支援し合えるコミュティデザインを目指す。
自転車屋台をを主軸に、サーキュラーエコノミーの視点で企画開発している中西寿道さんから届いたお手紙。
お店をもつ夢をあきらめた方や、ECサイト運営だけでは物足りなくなった方など、なにか小さなチャレンジを後押ししたい、自分も実現したいと考えている方は、是非中西さんのクラウドファンディングのページを覗いてみてくださいね!
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