AKITAKATA, HIROSHIMA
広島県安芸高田市
全国各地にコワーキングスペースやサテライトオフィス が生まれ、二拠点生活や多拠点生活、ワーケーションという言葉が当たり前のように飛び交ういま。
amazonやzoomなどのテクノロジーが、この多様な生き方を大きく支えながらも、地域で暮らしたいと望む気持ちとは裏腹に、都心から離れられない生活を送る人が多かった。
しかし、新型コロナウイルスが大きなきっかけとなり、在宅ワークが進み、改めて地域での暮らしを考え始めた人もいるのではないだろうか。そして同時に、会社としても、今後さらに地域での働き方をサーポートする体制を考え始める必要が出てくるだろう。
とはいえ、「どんな環境で仕事ができるのか?」と不安を感じる方や、「サテライトオフィスをやってみたいけれど、何から始めればいいんだろう?」「サテライトオフィスでどんな効果があのだろう?」と思っている企業もまだまだ多いはず。
そこで今回は、広島県安芸高田市にある「お試しオフィス 」をご紹介。ぜひこれからの新しい働き方の参考にしてみてくださいね。
「お試しオフィス」とは、広島県内の中山間地域が、第2の拠点・サテライトオフィスの設置を検討している企業やフリーランスを対象に、お試し勤務できる施設のこと。
今回ご紹介する広島県の北側に位置する安芸高田市は、人口約28,000人の小さなまちですが、広島市が隣接しているため、都市からのアクセスは1時間程度で、自然溢れる安芸高田に住みながら、市内へ働きに出ている方も少なくありません。
特にお試しオフィスがある場所は山に近く、中国山地の豊かな森が育む水と澄んだ空気がめいいっぱい楽しめる場所。森の中にひっそりと、ふたつのログハウスが立ち並びます。
鍵を開けて中に入れば、まず真っ先に刺激されるのは「匂い」。木でつくられているからこその、いい匂いが立ち込めたその場所は、それだけでリラックス効果抜群。何度も大きく深呼吸してしまうほどです。
さらに中に入ると、出迎えてくれるのは、デスクワークの方には嬉しい「長時間座っていても疲れずらい椅子」や、立ったまま作業ができる机(ボタン一つで自由に高さが変更できるタイプでした)、仕事の際には欠かせないホワイトボードやプロジェクター、Wi-Fi。
ひと部屋だけでなく、4人用の個室を2つ、個人用の個室を1つ完備しているため、会議や集中したい時に使うことができますし、広いバルコニーで仕事をすることはもちろん、BBQをすることもできるんだとか(自分で釣った魚や地元のシカ肉でもOKとのこと)。
最新設備が整っているからこそ、快適なリモートワークが可能地域で仕事をすると考えた時、感じる不安の一つに「自然豊かな場所で気持ちいかもしれないけれど、その分、不便さがあるのではないか?」ということ。
緑の交流空間は、そんな不安をあっさり吹き飛ばすほど、しっかりと整えられた仕事環境に、正直、とても驚きました。居住地からは少し離れた場所にあるので、とても落ち着いた環境で、仕事をすることができます。
利用者の中には、バトミントンなどを持ってきて、休憩時間は外で思いっきり楽しむ方もいたそう。都内だと、バトミントンをやる場所にもとても気を使うので、私も持ってきたらよかった…と少し悔やみました。
最初にさらっとご紹介しましたが、ここのログハウスはふたつあり、ひとつは、今までお伝えしてきた「お試しオフィス」。もうひとつは、宿泊用のコテージになっているので、仕事をした後は、そのままお隣のログハウスに移って、木の匂いに包まれながら泊まることが可能です(夏は満点の星空に、近隣ではホタルも飛び交うそう)。
お試しオフィスと同じように、天井が高く、開放的で広々した環境で、歩いて5分の距離に温泉「神楽門前湯治村」もあるので、昼間集中しきった頭を一気に解放させるにはもってこい。
他にも、徒歩圏内に地元のスーパーや飲食店があるので、コテージにある調理器具を使って自炊をしたり、地域の方に混ざってご飯を食べたりすることもでき、仕事だけではない安芸高田市の日常を楽しめますよ。
新型コロナウイルスが落ちついた頃、きっとこれまで以上に多様化するワークスタイルの中で、まずは「お試し」として、普段の仕事を普段とは違った場所でやってみることを検討してみてはいかがでしょうか? 長期滞在や初めての利用者等には、利用料金の減免や交通費支援もあるそうです。
まずはお気軽に、お問合せしてみてくださいね。
担当:広島県安芸高田市役所 商工観光課 小野・清水
Tel:0826-47-4024
対応時間:平日9:00~17:00
Editor's Note
全国的にサテライトオフィスが広がっていく中、自然環境だけでなく、仕事空間としてWi-Fiや椅子、机も快適に過ごせるよう考えられこだわっている安芸高田市の緑の交流空間には驚きました。
この機会にまずは「お試し」から始めてみてはいかがでしょうか?
NANA TAKAYAMA
高山 奈々