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後志の暮らしがわかるセミナーレポート!ニセコ町・岩内町・積丹町の暮らしとは

DEC. 14

Shiribeshi, HOKKAIDO

北海道のリゾート地として知られる後志地方から3町の方々をお招きした「後志(しりべし)の暮らしがわかるセミナー」が東京・有楽町の東京交通会館にある「ふるさと回帰支援センター」で開催されました。このセミナーは、北海道でのお仕事や暮らしに興味がある方を対象に、その魅力を発信する北海道庁主催のイベント「北海道ウィーク」の一環で行われたものです。

【イベント概要】
後志の暮らしがわかるセミナー
日程:2017年11月10日(金)
会場:東京交通会館 8F 「ふるさと回帰支援センター

<ファシリテーター>
秋保 沙央里
北海道後志総合振興局
地域政策課 主事

<スピーカー>
鴨川 有李
北海道後志総合振興局
地域政策課 主事

馬渕 淳
ニセコ町
企画環境課 自治創生係 係長

荒木 智弘
岩内町
企画産業課 主事

妹尾 大輔
積丹町役場
企画課 定住支援員

本編

鴨川さん
北海道後志地方。ここは、年間で約2260万人の人が観光に訪れる観光地です。冬場には、世界有数のパウダースノーを求めて外国人も多く訪れています。

また、後志は、春夏秋冬、色々な景観が楽しめる場所です。春には、羊蹄山と色鮮やかに咲く満開の芝桜、夏には積丹ブルーの青い綺麗な海や“天狗の火渡り”といった伝統的なお祭りもあります。秋は、多くのフルーツが収穫できる豊かな実りの秋になり、冬はパウダースノーで最高のウインタースポーツが楽しめ、北海道屈指の豪雪地帯である俱知安町では、雪は郵便ポストが隠れるくらいの高さまで積もります。山に登ると星が近く感じ、綺麗な星を見ることができますよ。

特に冬場はスキーで訪れる外国人が多いということで、例えば倶知安町のお店はメニューも英語で日本にいながら外国の雰囲気が楽しめます。

田舎なのでチェーン店は少ないですが、ユニークなお店も多いので友達を連れて行っても喜ばれると思います。食べ物以外にも休日や平日も自然のなかで目いっぱい遊べます。札幌にいると経験できない非日常が楽しめることがおすすめです。

本日は岩内町、ニセコ町、積丹町の方々がいらっしゃっています。それぞれの町の魅力をお話いただきます。

小さな自然豊かな田舎町!住民の皆さんと一緒にまちづくりをするニセコ町

 

馬渕さん
ニセコ町は人口約5000人の小さな自然豊かな田舎町です。札幌から2時間、函館からでも3時間で来ることができます。ニセコといえばウィンタースポーツのリゾート地として有名ですが、リゾートと農業が共存する町となっています。

スキー場の目の前に畑という景色が楽しめますし、農産物も豊富です。いろんな品種を作っているという特徴があり、アスパラ、メロン、じゃがいも、お米などが栽培されています。町内の食育にも力を入れていて、幼稚園から高校まで完全給食で町内産の農産物を活用しています。

ニセコエリアには7つのスキー場があって、そのうちの3つがニセコ町にあります。雪の質がパウダースノーでとても軽くて浮いている感じが味わえます。冬だけでなく通年型リゾートとして夏はラフティングやサップ、川遊びも人気を集めています。また広い敷地が多いので、乗馬や熱気球などで楽しむこともできます。文化的な面では、アーティストの方が移住するなど、創作活動の場としても人気を集めています。

ニセコは温泉の質が一つ一つ違うということも魅力のひとつです。有島武郎が農場を小作民に開放した地ということで相互扶助の考えが根付いており、まちの皆さんがお互いに助け合い、参加してくれるまちづくりを行っています。

観光客も年々増加しています。特に、はインバウンドのお客様が増えています。それに合わせ、ハロウィンのイベントなど10年間続いているイベントもあります。国際交流をする中で移住してきてもらう方達にむけて、インターナショナルスクールの誘致もしていますよ。

お子さんの最近の遊びというと、外で集まってもゲームをしていますが、ニセコでは自然の中で遊べる所がたくさんあるのが魅力です。また、オフィスも綺麗なところもいいですが、広くて一人一人のスペースが大きいオフィスもあります。都市部での通勤には満員電車がつきものだとは思いますが、ニセコでは自然豊かな風景を楽しみながら自転車での通勤も可能です。スキーだけではないニセコ町を、是非訪れてみてください。

リゾート開発進行中!海も山も楽しめる田舎町、岩内町

 

荒木さん
岩内町(いわないちょう)は、ニセコや積丹に比べると知っている方も少ないかとは思いますが、北は日本海・南は山に囲まれた町で、人口が約1万3000人、面積は北海道の中だと下から6番目のコンパクトな町です。日本海沿岸部としては比較的温暖な気候ですが、冬季には強い季節風が吹くため、雪が真横に飛んでいくような日もあります。

主な産業は漁業で、古くは「ニシン漁」で栄えた岩内ですが、その他に農業や製造業もあり、農業は水稲生産を主体とした畑作・酪農との複合経営が行われています。製造業は主に水産加工食品の製造・流通のほか、機械部品等の製造も行っています。

まちの魅力についてですが、港町ということもあり、お寿司やたらこなど、海の幸がとても美味しいです。また、冬季限定の特産品である “ たちかま ”(スケソウダラの白子を練って作るかまぼこ)は、個人的には刺し身にして食べるのが一番おすすめですが、バター焼きなどにしても美味しい一品です。

まちの魅力2番目としては、海も山もあり、通年自然が楽しめることが挙げられます。夏は登山・キャンプ・マリンスポーツ、冬にはスキー・スノーボードなど、子どもをはじめ、家族連れでレジャーを楽しんでいただけます。また、岩内のスキー場は海が見えるスキー場としても有名です。このスキー場は、まさに今、“ Iwanai Resort ” と名称を変え、2020年の東京五輪開催に合わせて開発が進められています。

移住となると、同時に就労先のことも考えると思うので、今回は2つご紹介します。

1つ目は、「コミュニティホーム岩内」という施設です。ここは入院治療が必要のない高齢者の看護・介護・リハビリテーションなどのサービスを提供する施設であり、介護職員や看護師などを募集しています。

2つ目は、「日本アスパラガス株式会社」という会社です。東洋初のアスパラガス缶詰製造に始まり、現在では大手有名企業の清涼飲料水の製造や野菜のパウダーの製造もしており、事務・営業職の方、工場勤務の方などを募集しています。

実際に岩内町へ移住された方々をご紹介します。はじめに、神戸から移住をされた野澤さんというご夫婦ですが、会社の経営を息子さんに任せたあと、ゆっくりとした田舎暮らしを希望し、現在は近所の農家から借りた畑で野菜などを作って生活しています。岩内町は自然豊かなところと人の温かさが魅力と話していただいています。

次に、宮城さんという方ですが、就職を機に沖縄から移住をしており、北海道と沖縄の違いに戸惑いながらも、職場の同僚とレジャーを楽しんで生活しているそうです。沖縄では食べたことのなかった新鮮な魚介類と農産物が味わえるところが、移住してきて一番よかったところと聞いています。

北海道ならではの食と自然を楽しめる岩内町に是非来てみてください。

時の流れが生んだ「過疎」の風景を活かす!静かな環境で過ごせる積丹町

 

妹尾さん
積丹町が制作した移住のPR動画と、パンフレットをもとに説明させていただきます。

動画は積丹を外から見た視点、パンフレットは中から見た視点、2つの視点で制作したものになります。動画は2タイプあり、1つが積丹町の過疎を「魅力」として捉えた新たな価値感をイメージしたもの、2つめは積丹町の福祉や教育などを紹介したものです。

この動画は公益社団法人映像文化製作者連盟アワード2017コーポレートコミュニケーション部門優秀賞を頂きました。BGMは積丹の地名や特産品を散りばめたラップ調になっています。

過疎化をただ悲観するのではなく、現実として受け入れ、まちの文化を残しながら観光や暮らしに活かそうとしています。僕自身、未来が楽しみなまちです。

積丹町へのアクセスとしては、余市まで鉄道で行き、バスに乗り換えるという形になります。夏は積丹ブルーと言われる綺麗な海と新鮮なウニを求めて毎年約90万人が訪れています。秋冬は静かな分、町民の方はゆっくりと過ごしています。大自然の中に飛び込んで冬の大滝を見に行くツアーも開催しています。

過疎化で朽ちてしまった錆など、時の流れによって自然と生まれてきた風景もまた味があると、写真家さんも多く訪れています。静かな町でゆったり過ごしたいという方は、積丹町へどうでしょうか。

日本にいながら英語留学ができる!?ShiriBeshi留学実施中!

 

秋保さん
私からは、北海道庁後志総合振興局が取り組んでいる事業を紹介します。

後志管内は主にニセコ、キロロ、ルスツなどのスキーリゾートに、冬場は海外からのお客様がたくさんいらっしゃっていて、まるで外国にいるみたいな環境があります。先ほど荒木さんからも話があったように岩内町でもスキーリゾートの開発が始まっており、今後も高級リゾートの建設が続くなど、世界から注目されている地域です。

そんなインターナショナルな環境がある後志で、人を育てる試みとして、ShiriBeshi留学という、管内の外資系企業などで英語を使ったインターンと地域との交流を組み合わせた取り組みを行っています。

ShiriBeshi留学のHPはこちら

また、夏のお仕事と冬のお仕事、ご希望であれば住まいもあわせて紹介する “ しりべし「まち・ひと・しごと」マッチングプラン ” という取り組みも行っています。北海道 / 後志地域への移住を考えている方には、お仕事の紹介を軸に、担当の職員が移住についての相談も受け付けていますので、ぜひご活用ください。

しりべし「まち・ひと・しごと」マッチングプランはこちら

他にも、住宅をお探しの方には「しりべし空き家BANK」制度を利用した空き家紹介事業も行っていますよ。

しりべし空き家BANKのHPはこちら

(END)

個人的に後志はニセコのスキーでは知っていたのですが、ウインタースポーツだけでなく豊かな自然も英語を活かせる場所もあるというのを知り訪れてみたいという気持ちがさらに高まりました。若者から大人まで楽しめる自然あふれる後志に是非一度訪れてみませんか?

北海道庁後志総合振興局は、後志に関する様々な情報を発信していますので、こちらも覗いてみてくださいね。

北海道庁後志総合振興局HPはこちら

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これからも北海道後志の応援をお願いします。

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