Kumejima, OKINAWA
沖縄県久米島
「島国」と呼ばれる日本ですが、一体幾つの島が点々としているか、皆さんはご存知でしょうか?
なんとその数6,852!島と聞くと、「静かな環境」や、「人の温かさ」、「美味しい海の幸」などが連想され、「一度は島でのんびり暮らしてみたい!」なんて、想いを持っている方もきっと少なくないのでは?そこで今回は、日本の数ある島の中でも、特に「島ぐらし」に力を入れている島をご紹介しますよ。
沖縄本島から西方約100平方キロに位置する「久米島」。実はこの久米島は、人口減少ペースと高齢化率が県内の平均を上回り、年間約100人ペースで人口が減り続けている地域なんです。ピーク時には、1万7,000人を超えた島の人口も、現在では、8,000人を割るまでに減少しており、過疎地域にも指定されています。
このままでは、2040年までには5,000人台になると推測されていることから、この危機をなんとか脱しようと、久米島は、2015年に「第2次久米島町総合計画」を策定しました。この計画の中でも、特に注目したいのは、「移住定住促進体制の充実」を実現するために、新設された「島ぐらしコンシェルジュ(通称:島コン)」。
島ぐらしコンシェルジュとは、沖縄県 久米島町の移住定住促進を目的としたワンストップ相談窓口のことで、総務省の「地域おこし協力隊」制度を利用し、現在、島外出身者3人が島コンとして働いています。島コンは、移住相談者に対して、空き家や求職情報、手続きの仕方など移住に必要な情報を提供しており、1年半の間で、島内外で対面相談したのは200件を超え、実際に久米島への移住が実現した数は、なんと33人に及んでいます。
移住促進を担当している方によると、移住後のケアにも余念がない久米島を移住先に選ぶ方は、20代前半の若い世代、就学前の子供がいる子育て世代、50代ぐらいの早期退職者世代と、幅広い方から人気を集めていることが特徴とのこと。
2017年11月23日に、総合計画の進捗状況を話し合う「第1回久米島8500人の『夢まつり』」を久米島にて開催したところ、250人もの住民が参加し、住民からも高い注目が集まっていることがわかりました。島コン、行政、議会、そして住民が一つになることが、目標実現に向けての大きな一歩になるかもしれませんね。興味のある方はぜひ「島ぐらし」の特設サイトも覗いてみてくださいね。
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KOHEI TAKENOUCHI
竹之内 康平