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カワウソの街でクラウドファンディング開始!?その気になる作戦とは!

DEC. 28

Susaki, KOCHI

12月になると、一年を振り返って、嬉しかったことを思い出す。

2017年。嬉しかったことは、もちろん沢山あるけれど、絶滅したはずのニホンカワウソがひょっこりと長崎県対馬市で発見されたというニュースを聞いた時は、一日中胸の高鳴りが鳴り止まなかったことをよく覚えている。

いつの間にか失った大切なものや、何処かに忘れてしまった大切な思い出。そんな宝物が戻ってくる瞬間は、いつだって嬉しいものだから。

今回、ニホンカワウソが発見されたのは、長崎県対馬市だったけれど、高知県にある須崎市という場所には、近年までニホンカワウソが生息していたという痕跡があるんだとか。

「のこそう かわうそのまち すさき」

これが須崎市の掲げる市民憲章。「須崎市ニホンカワウソ保護基金条例」も制定されて、市を挙げてニホンカワウソの住める環境整備に取り組んでいる。

今回は、そんなカワウソの街で、地域を活性化させようと取り組んでいるNPO法人"暮らすさき"のお話。

須崎市で活動するNPO法人"暮らすさき"は、移住定住支援の一環として、人の集まる交流スペースを作るべく、古民家改装のクラウドファンディングを始めた。

「須崎の人口減少をゆるやかにすること、そして太陽のように明るい街にすること。」

それが、”暮らすさき”の目指していること。
このご時世、人が減ってしまうのはしかたないけれど、それに伴って街全体の元気がなくなっていくのはどこか寂しい。街のみんなが太陽のように明るくなれるように、歴史的古民家を改装し、交流スペースにすることで人口減少をゆるやかにしようと奮闘している。

改装する家は、土佐建築の伝統工法でもある”水切り瓦”に”土佐漆喰壁”を用いて建てられた旧上原邸という歴史ある建物。集まったお金は、旧上原邸の水回りや幾つかの箇所の改修に使い、市内外の方々が交流できるような場をつくっていく予定なんだとか。

この施設が完成したあかつきには、移住希望者や観光客が須崎市に「暮らすように滞在する」ことが可能になる。それは、より深く、須崎を知ってもらうきっかけや、地域を好きになってもらう初めの一歩。

このプロジェクトがうまく展開していくことができれば、移住者も、空き家の家主も、近隣住民も、みんなが太陽のような笑顔になれるという素敵な作戦。

今回は、そんな作戦の応援団を大募集。ニホンカワウソがひょっこりと帰ってきたように、このプロジェクトを通して、須崎市にも多くの人が移住してきたら、それほど嬉しいことはありません。

もしよかったら新たな街の拠点の再生に、皆様のお力をお貸しいただけないでしょうか?

「皆さんのお力をお貸しください。よろしくお願いします。」

より詳しい詳細はこちらから

【概要】
<場所>
高知県須崎市青木町5-14
<改修期間>
2018年2月~3月
<オープン予定>
2018年4月

【運営】
NPO法人暮らすさき
2014年にNPO法人化。移住支援のための相談対応や空き家調査、移住ツアーの実施や地域情報の発信などを行っています。2016年度からは商店街に位置するすさきまちかどギャラリーの指定管理運営も受託し、移住・定住・交流の3本柱で活動を行っています。

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