「ハッケン何もないからすべてある」
この言葉をキーワードに、H.I.S. と JEEFのコラボで、ブータンの県の一つで8つの村からなる「ハ県」の地域観光開発プロジェクトが行われています。このプロジェクトでは、八県の名物になることを目指した「食べられるお土産づくり」や、ブータン初の「道の駅のコンセプトづくり」などのワークショップから、「ハの人と一緒にお土産づくりをするツアー」や、「新米ローカルガイドを応援するツアー」などを企画している。これまでに、100人を超えるたくさんの人に関わってもらい、ハの地域観光開発はブータン国内の人たちからもとても大きな注目を集めています。
一方で、ハ県知事や、ハの地域観光に関わる人たちからは、来春の道の駅のオープンを前に、ハの地域おこしに本格的に取り組む動きが出てきています。
県知事は「ハでは、ブータン産以外のお土産は売らない」、「ブータン人以外の資本によるホテルは作らない」と宣言し、観光運営グループのメンバーからは「マウンテンバイク、ラフティング、カヌーなど、新しいプログラムを自分たちで初めてみたい」、「お土産屋さんを道の駅のとなりに作りたい」、「地元出身の若者たちが帰ってきて働ける場にしていきたい」という夢が語られ、ブータン初の地域おこしを成功させたいとの想いから、引き続き、わたしたち日本からの協力が求められています。
そこで、今回は、ブータン事情に明るいJICAの元ブータン事務所長朝熊さんによる講演の後、ブータンに3年間駐在した松尾職員を含め、地域おこしに関わったことのある現役バリバリ世代に、今求められている地域おこしについてアツく語っていただくとともに、お菓子を食べながら、ハの今後の地域おこしで「あったらいいな」ということを参加者のみなさんに紙に書いてもらい、ハの地域おこしに活かすイベントを開催します。
夢の広がるブータン・ハの地域おこしについて一緒に語り合いませんか?地域おこしや観光開発に興味のある方だけでなく、国際協力、国際交流、ブータンやチベット文化に興味のある方など、皆さんのお越しをお待ちしております!
【スケジュール】
11:00 – 11:15 受付
11:15 – 11:25 開会のあいさつ (日本環境教育フォーラム)
11:25 – 11:40 講演
「ブータンの地域おこしの可能性と課題」朝熊 由美子氏(JICA横浜国際センター所長)
2016年3月までJICAブータン事務所長を務められたブータン通の朝熊さんに、地域おこし未開発のブータンの可能性と、ブータンならではの課題について、お話しいただきます。
11:40 – 13:00 パネルディスカッション
「地域おこしに関わってみよう!」
エコツーリズムなどの着地型観光、地域おこしや村おこし、お土産開発や特産品の商品開発に、日本、海外で関わった経験のある、4名のパネリストたちが、これから地域おこしに関わろうと考えている方たちに、地域おこしでつまづいた経験や、乗り越えるために工夫したことなどを通じ、地域おこしに関わるだいご味を語り合います。
<パネリスト(五十音順)>
・卜部直也氏 (真鶴町企画調整課)
・平林和樹氏 (WHERE Inc.)
2016年 株式会社WHERE(旧株式会社Bestbook)設立、代表取締役 就任。「文脈のある出会いを通じて、地域と人のつながりにイノベーションを起こす」ことをミッションとして、固定のオフィスを持たず、各地域に中期滞在しながら、地域の課題解決を支援し、地域活性化に貢献している。現在は、7地域と連携し日本各地に活躍の場を広げている。
・松尾茜 (日本環境教育フォーラム国際事業部)
JTB勤務後、ブータン政府観光局を経て、地域観光開発に携わるため、JEEFのブータン事業現地在員として2017年12月までブータンに駐在。ブータン王立自然保護協会とともに、ブータン初の道の駅の設立、地元主体の管理経営計画の策定などに関わる。
13:00 – 13:45 懇親会
パネリストを含めた参加者同士で、ブータン・ハの地域おこしを含め、観光開発やお土産開発などについて、楽しく意見交換を行います。
【主催】
日本環境教育フォーラムブータンサポートグループ
KOHEI TAKENOUCHI
竹之内 康平