だれでもレター
※本記事は「だれでも送れるレター」の企画を通じて、読者の皆さまから投稿いただいた記事となります。
今日お届けするのは、岡山県真庭市に移住し「地域おこし協力隊」として活動している、ある男性からのお手紙。
「人」の魅力に惹かれ、移住を決意し、地域おこし協力隊へ。そこからは、人と人との「つながり」をつくるため、 真庭市内外の様々な人と出会い、交流に力を入れているという彼。
そこで出会ったのが「人」の魅力にフォーカスした観光パンフレット『真庭の人びと』でした。
「パンフレットの存在をひとりでも多くの人に知ってもらいたい」という思いで綴ってくれた、今回のお手紙。
岡山県真庭市の人の魅力、そしてパンフレットに込められた思いとはーー。
私が東京から岡山県真庭市に移住したのは2022年5月。地域おこし協力隊としての着任を決めたのは、真庭市が、ひとえに「人」の魅力を感じる自治体であったからだと思います。
移住を考えている際にお会いしたのが、真庭市を拠点に活動する地域おこし協力隊OBであり作家の甲田智之さん。
今回私がご紹介するのは、甲田さんが編集に携わった観光パンフレット『真庭の人びと』。このパンフレット、ちょうど私が考えていた「人」の魅力にフォーカスする、という切り口を具現化したものだったんです。
パンフレットは、真庭観光局と岡山県立大学デザイン学部の先生と学生たち、協力隊OBとで結成されたチームでつくられたもの。
「人が観光資源、というのは、もしかすると他の自治体でも考えていることかもしれません。でも、その中でも真庭市は “人が観光資源だと自覚している市民が多い” というのが特徴だと思っています」と語るのは、制作に携わった、協力隊OBであり、作家の甲田智之さん。
「もう一つ言うと、観光っていうのは、言葉の意味自体も広がっていると思っていて。観光スポットだけじゃなくて、地元の日常的な文化や暮らし、人との会話や交流も、観光の枠組みになってきているんじゃないかなと感じています」(甲田さん)
だからこそ、パンフレットに掲載された、地域の人の紹介文もかなりパーソナルに踏み込んだものになったそう。
「たとえば、谷本さん(通称:モッツさん)の紹介文から抜粋すると、“となりに座った女性の心拍数を上げる。もはやモッツという名の魅惑のフルーツ” とか(笑)。けっこう自由奔放に書かせていただきました。そのほかにも、“ 元レッドソックス岡島秀樹投手激似の兄貴的存在” なんて紹介も。読み返してみると、よく怒られなかったなと(笑)」(甲田さん)
中を開くと、肩書きだけではない、人柄や趣味嗜好、“ こんなことも書いてあるの?” と思うような、ちょっと踏み込んだ内容などが書きつづられています。
「その土地を訪れたとき、知っているひとがいるって観光のおもしろさが増すと思うんです。たとえ声をかけなくても、知っているひとを見るのも楽しみにひとつになるんじゃないかなと、思っています」(甲田さん)
私自身もいちライターとして、ただ書くだけではなく、どうやったら、より多くの人に真庭市や真庭市の「人」の魅力を伝えられるか、日々、試行錯誤の連続。
そんな中でも、真庭市内の「人」を理解する上で、甲田さんが作ってくれたパンフレットは、その手引き書になる最高のバイブルだと思っています。
もちろん、ここに載っている人だけが真庭市のキーパーソンではなく、もっと多くの魅力的な人たちがいます。その一人一人に私は会いたいと思っていますし、第2弾の『真庭の人びと』が作られる際には、取材する側として関われたらなとも思っています。
もしかしたら、取材される側になっているかもしれませんが(笑)。
『真庭の人びと』はWebでも読めるので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
<この記事を投稿してくれた人>
岡山県真庭市 / 地域おこし協力隊
酒井 悠 さん
岡山県真庭市の地域おこし協力隊(2022年5月着任)。1984年東京都世田谷区生まれ。プロモーションや地方創生の仕事を経て真庭市へ移住。前職で地域の観光分野の課題解決となるサービスを提供。全国の様々な自治体の実態を知り、そこに住んでいる「人」や、関係する「人」が大事であると気付かされ、ライターとして「人」の個性を理解しマッチングさせていきたいと考えている。映画鑑賞、野球観戦、新聞記事のスクラップが趣味。
地域を訪れるたびに感じるのは、人と触れ、人を通じて地域を知るだけで、よりその面白さやユニークさを深く感じられるということ。
そんな「人」の魅力にフォーカスしてつくられたユニークな地域パンフレット『真庭の人びと』を通じて、真庭市の魅力を感じてみてください!
LOCAL LETTER
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