前略
日本の学校教育に違和感を感じているあなたへ

鳴くよウグイス平安京、化学式、因数分解など、私たちはこれまで多くの知識を学んできました。知識を持つに越したことはありませんが、気軽に「検索」ができる時代だからこそ、必死に「知識を覚える」教育に疑問を抱いたことがある方は多いのではないでしょうか？

「どうして勉強するのか？ーー」。

この疑問と真剣に向き合い「今の教育に必要なものは何か？」を考え、教育の形を大きく変えている大人が島根県にいました。

廃校寸前の高校から生まれたプロジェクト

今回の物語の舞台は、島根県海士町にある唯一の高校である「島根県立隠岐島前高校」。この地域は、以前より深刻な「過疎化」に陥っており、隠岐島前高校の新入学者数も年々右肩下がり。平成20年には、ついに新入学者数が30名を下回り、全校生徒数は89名、廃校の危機に直面しました。

高校がなくなれば、中学校を卒業したほぼ全ての子どもたちが島を出ていき、島の人口減少に拍車をかけるのは明らか。この状況に海士町は、地域の「魅力化」を行うことで、地方への新たな人の還流を生み出す「島前高校魅力化プロジェクト」に踏み出します。

廃校の危機から一転、全国から生徒が集まる人気高校へ

「島前高校魅力化プロジェクト」では、全国から意欲のある生徒を受け入れる「島留学」制度の導入、教育寮の設置、地域と連携した「探究学習」の導入、町営の学習塾の設置などを行っています。

▼こちらの動画も是非ご覧ください。
「辺境からの日本イノベーション ～学校を核とした地域再生のスケールアウト〜」

現在、全校生徒数は180名までに増加。島外から来る入学者は全体の約40%を占め、中には海外から来る入学者も珍しくありません。

海士町から島根県へ、そして日本全国に拡大させる

「島前高校魅力化プロジェクト」の起点は、岩本悠さんの存在。彼は海士町で8年間、現場で魅力化プロジェクトに取り組んだ後、2016年に島根県教育魅力化特命官に就任。「教育による持続可能な地域づくり」に向けて、県単位のシステムチェンジを目指しました。

島根県全域の小中高校にまで広がりを見せると、2016年に日本財団のソーシャルイノベーター最優秀賞を受賞。2017年3月には、水谷智之（元リクルートキャリア）さん、今村久美（NPOカタリバ代表）さんと共に「一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム」を設立。

同社は、民間企業でありながらも、公教育の現場に入り込み、教育を学校だけに閉ざすのではなく、社会や世界と接続した魅力ある教育の実現されることで、地域に意志ある若者を育て、地方への新たな人の還流が生まれる社会を目指しています。

▼こちらの動画も是非ご覧ください。
「日本財団ソーシャルイノベーターフォーラム2016　プレゼン動画」

各地域にはそれぞれの個性があるからこそ、島前高校のモデルをそのまま全国に展開することはしません。同社は、各地域でコレクティブチームを形成し、各地域の取り組みを越えて進化し続けるコミュニティ（生態系）をつくることで、島根県の教育魅力化モデルの全国・海外へのスケールアウトを目指します。

現在、地域・教育魅力化プラットフォームは、2020年には全国100校（地域）への展開を目標に掲げており、現在、日本を代表するイノベーターと共に、各地で事業を推進するリーダーを募集中です。

【募集要項：事業推進リーダー】
事業推進リーダーには、以下の業務を中心にその他、事務局の機能も一部担って頂きます
・共学共創プラットフォームのコミュニティマネージャー
・越境留学の推進に向けた個別の企画設計・実行

▼求める人材像は、当事者意識とアクション
・私たちが掲げる社会的ビジョン・ゴールに強く共感し、その実現に向けて、残り２年間、フルコミットで走り切ってくれるメンバー（会社の成長や社会の変化と自身の成長・キャリア形成と結び付けてくれる人）
・全体方針・企画がある中で、答えがない中で、徹底的に行動重視で個別具体の実現を走りながら考え、自ら道をつくっていける自律自走メンバー
・島根県松江市の事務所に勤務し、高い柔軟性とスピード感

▼具体的なスキル
・教育×地域の最新事情への感度・現場感覚の高さ
・オンライン×オフラインのマーケティングセンス
・見聞きしたことを構造的に捉え魅力的に表現できる文章力

▼＜募集は終了しました＞この求人に興味がある方はこちらから応募してください。
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草々