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LOCAL LETTER

地域おこし協力隊は3年で起業できるのか?人脈ゼロで福島に移住した協力隊の本音

OCT. 18

拝啓、東京での生活に違和感はあるけれど、地域での仕事のイメージや暮らしに不安があるというアタナへ

今回取材したのは、「ローカルでお金を稼ぐと言っても、いきなり売上を作っていくことはハードルが高い」と感じ、3年後の起業を前提に活動する「地域おこし協力隊(以下、協力隊)」を選んだ、大類日和(ひより)さん。

大類 日和(Hiyori Orui)さん 株式会社火種 代表取締役 / 群馬県富岡市出身。おじいちゃんの家が、群馬県南牧村という、日本で一番最初に消滅すると言われている村にあり、幼少の時から地域のあり方について考えている。日の目を浴びない地域の人々と、そこを輝かせるきっかけを作るために奮闘中。

3年後の起業を前提に、と言いつつも、協力隊になる前から「当初、自身が3年間で起業をするのは難しいのではと感じていた」と話す、大類さんが、実際に起業を遂げるまでのステップ、地域のサポートはどんなものだったのか?

移住のきっかけはご縁。起業の不安を断ち切ったのはサポーターの存在。

協力隊になる以前は、群馬と東京に拠点を置くWeb制作会社でデザイナーとして仕事をしていたという大類さん。2018年に協力隊として福島県田村市に移住します。

「田村市には縁もゆかりもありませんでした。特に行く場所を決めていたわけではなかったので、面白そうだよと言われ、これも何かの縁だと思ったくらい。僕自身、大学卒業後にWeb制作会社で働いた経験しかなかったので、正直、協力隊として活動する3年間で起業をするのは難しいとも思っていました」(大類さん)

そんな大類さんにとって素敵なご縁につながったのが、田村市で活動する一般社団法人Switchの存在。

代表理事である久保田健一さんは、田村市出身。広告代理店を経て、同市に戻りオフィスを構えクリエイティブ制作会社を設立。そして、「好きな生き方ができるまち」を目指して地域課題解決や地域づくりを行う一般社団法人Switchを立ち上げました。

久保田 健一(Kenichi Kubota)さん 一般社団法人Switch 代表理事、株式会社Shift 代表取締役 / 1982年福島県田村市生まれ。デザイン系専門学校卒。一般社団法人Switch 代表理事 兼 株式会社Shift 代表取締役。広告代理店(ブラック...)にて約15年間、企画・制作に従事し管理職を務める。震災や原発被害、自身の経験から、故郷である福島県田村市に目を向け、2018年より地元田村市に「まちづくり法人(一社)Switch」「クリエイティブ企画・制作会社(株)Shift」を設立。廃校を活用したテレワーク拠点「terrace ishimori(テラス石森)」の立ち上げ・自走化をはじめ、地域での生業・プレーヤー創出、魅力づくり、地域課題解決等、現在も田村市にて仕事(生業)・人材創出による「楽しめるまちづくり」に取り組んでいる。
久保田 健一(Kenichi Kubota)さん 一般社団法人Switch 代表理事、株式会社Shift 代表取締役 / 1982年福島県田村市生まれ。デザイン系専門学校卒。一般社団法人Switch 代表理事 兼 株式会社Shift 代表取締役。広告代理店(ブラック…)にて約15年間、企画・制作に従事し管理職を務める。震災や原発被害、自身の経験から、故郷である福島県田村市に目を向け、2018年より地元田村市に「まちづくり法人(一社)Switch」「クリエイティブ企画・制作会社(株)Shift」を設立。廃校を活用したテレワーク拠点「terrace ishimori(テラス石森)」の立ち上げ・自走化をはじめ、地域での生業・プレーヤー創出、魅力づくり、地域課題解決等、現在も田村市にて仕事(生業)・人材創出による「楽しめるまちづくり」に取り組んでいる。

協力隊となった大類さんは、久保田さんに伴走してもらいながら、Switchのメンバーとともに、まちづくり活動やWeb制作のスキルを磨き、起業準備を進めていくことに。

田村市に来るまでは、Web制作のスキルはまだまだ発展途上にあったと振り返る大類さん。Switchで3年間、みっちり実践的にデザインの勉強ができたことが、起業への後押しに大きく繋がっています。

単身で見知らぬ地域に飛び込んでいき、なんとかできる人ってそれほど多くはいないと思います交流そのものは苦手ではなかったですが、Switchさんが市役所の人を紹介してくれたり、人をつなげてくれたりとサポートがあったからこそ、任期を終えたあとも『もう少し田村市でやってみたいな』と思えたんです」(大類さん)

起業のサポート体制を用意。好きなことに挑戦しやすい環境があるまち。

今回の起業型地域おこし協力隊についても、起業に向けた事業づくりなどのサポートをSwitchが担います。

「田村市の協力隊は『好きなことがしやすい環境が整ってきてますよ』」と話す久保田さん。ご自身も、都内で実績を積んだのち、田村市で起業したからこそ、ようやく土壌が整ってきていることを実感されています。

「これまでの田村市は都心ではないから、活躍できるフィールドが少ないとされてきました。Switchは少なからず地域に可能性を見出してやれる人が増えるようサポートしています」(久保田さん)

地域で自分のやりたいことを進める中で出てくる悩みは、きっとあるはず。Switchはこれまで、まちの中でいろんな人たちと関わってきたのを活かし、協力隊がまちの中でやりたいことがあった時に、地元の人たちをつなげることや現場での悩みなどをフォローするサポート役を担う、心強い存在です。

いきなり「地域で起業・移住」に抵抗があるなら、まずは説明会へご参加を。

すでに地域に馴染んでいる大類さんですが、最初はもちろん苦労もあったのだとか。

「高齢の方と話すと方言が強くて、時々なにを言っているのか聞き取れないことが大変でした(笑)。単独でいきなり田村市でデザイナーとして仕事を成り立たせるのは難しかったと思いますが、今はなんとなく地域に受け入れられている実感が得られたので、この地に残ってもいいなと思えています」(大類さん)

「今の田村市には、新しい活動の風を吹かせていくことが必要だと思っています。その上で僕自身は、長い目で見て、地域にだんだんとハマっていけるようにしていけばいいよね、というスタンスで協力隊に接していきたいと思っています」(久保田さん)

LOCAL LETTERでは、様々な形でローカルや地域おこし協力隊としての選択肢を増やす企画・イベントを実施中!

最初の一歩は重たく考えず、まずは一歩、話を聞いてみるところから。ぜひ、踏み出してみてはいかがでしょうか?

【2/14開催】北海道でキャリアチェンジ。スモールスタートで挑戦したい地域おこし協力隊を募集!

新しい挑戦をしてみたいけれど、「今の自分にできるのか」「活かせるスキル経験が思い浮かばない」「はじめての土地にいきなり飛び込めるのか」「家族はどうしよう」そんな不安は尽きないもの。

そこで今回は、環境の整った北海道でキャリアチェンジをしませんか?というお誘いです。

「え、北海道って環境が整っているの?」と思ったアナタ、まずはオンラインイベントに参加してみませんか?

自分の次のキャリアを考えるきっかけに、スモールスタートでありながらステップアップできる転職の機会をご紹介します。

オンラインイベントの概要

◉日時
2023年2月14日(火)19:30-21:00

◉場所
オンライン(Zoomを予定)

◉参加費
無料

◉こんな人におすすめ!
・北海道での暮らしを考えている人
・キャリアチェンジをしたい人(転職を考えている人)
・新しいことをはじめてみたい人
・今の暮らしや仕事にモヤモヤしている人
・自分のスキル経験をローカルに活かしたい人

◉内容
・オープニング
・トークセッション
 北海道上士幌町 / 東川町の担当者に聞く!実際の暮らし・転職者へのサポートとは?
・登壇者に直接きく個別質問タイム
 ブレイクアウトルームにて、上士幌町・東川町の担当者に直接お話を聞いていただくことが可能です!
・今回の募集についての詳細案内
・クロージング

◉登壇者
▼北海道上士幌町

鈴木 勇汰 さん / 上士幌町役場デジタル推進課 主査
1995年北海道芽室町生まれ。2018年上士幌町役場入庁。ふるさと納税担当、ICT推進室を経て、現在はICT推進・企業誘致を担当。

▼北海道東川町

西島 圭哉さん / 東川町東川スタイル課 主事
1993年北海道旭川市生まれ。2017年東川町役場入庁。企画総務課、都市建設課を経て、現在はふるさと納税、企業・自治体連携などを担当。

▼ファシリテーター

高山 奈々 / 株式会社WHERE、LOCAL LETTER 編集長
地域発信型ソーシャルグッドマガジン「LOCAL LETTER」の編集長。
1995年、千葉県浦安市生まれ。新卒1期生として株式会社WHEREへ入社。「LOCAL LETTER」の立上げ、企画、執筆、編集を担当。3年で編集長へ就任し、読者層の拡大に貢献。経営者への取材に定評があり、その数は300人を超える。トップPVを獲得するライターとして、2022年よりライター育成にも携わる。

Editor's Note

編集後記

地域にも人にも相性があるからこそ、まずは知ってみるところから。ぜひこの機会にオンライン説明会へ参加してみてはいかがでしょうか??

地域おこし協力隊の活動をシェアで広げていきませんか?

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