Ono, FUKUI
福井県大野市
福井県大野市と月刊「ソトコト」がコラボした「越前おおの みずコトアカデミー第一回説明会」が東京馬喰町にある「Obi Hostel」で開催されました。
【イベント概要】
「越前おおのみずコトアカデミー第一回説明会」
日程:2017 年11 月3 日
会場:東京馬喰町にあるObi Hostel
この講座は、恵まれた「水」資源や歴史豊かな「越前おおの」での暮らし、「若者が活躍する地域づくり」に関心をもつ首都圏在住の方を対象に大野市への関係人口の創出をめざす講座として開かれました。
(スピーカー)
荒矢 大輔
大野市産経建設部
建設整備課 湧水再生対策室
竹中 あゆみ
株式会社木楽舎
ソトコト編集部
長谷川 和俊
ホオズキ舎
グラフィックデザイナー
映像作家
福井県大野市。ここは、北陸の小京都といわれ、水を使ったまちづくりをしています。まち中に “ 清水(しょうず)”と呼ばれる湧水が溢れており、なかでも「御清水(おしょうず)」は名水百選にも選ばれています。自然が豊かで、四季を通して綺麗な景色を見ることができ、春はシバザクラがピンクや紫にまちを染め、夏は緑が豊かで、綺麗な水の川で遊ぶ子どもたちを見ることができ、秋は山々が紅葉で赤や黄色に染まり、冬は雪が一面の銀世界を作ります。
そんな大野市では、綺麗で美味しい水を使った、“水への恩返しCarrying Water project”を実施しており、営みを支えてくれている水への恩返しとして、「水のまち」らしい社会貢献や人材育成、まちづくりなどを行っています。この活動は日本だけでなく世界にも広がっており、市民から寄付を募り東ティモールに給水施設を作ったり、東ティモールから講師を招き、小学校で授業をしたりするなどの交流も行っています。
大野市には醤油や味噌、日本酒などの発酵文化も根付いており、市民の食や健康を支えています。小さな市ですが、酒蔵が4つも残っています。越前おおのでも上庄地区でとれる「上庄里芋」は、日本で一番美味しいといわれていて、これからが旬の時期になります。
また、大野には素敵な人も沢山います。「大野へかえろう」というサイトでは、素敵な大野人の紹介もしています。最近では、大野を訪れる観光客が毎年増えています。北陸新幹線が福井まで延伸され、高速道路の整備が進むと大野がもっと身近になるのではないでしょうか。
ソトコトの地域との活動について語る編集部の竹中さん
竹中さん
「ソトコト」は1999年に創刊した雑誌で、現在は「ローカル」や「ソーシャル」、「みなさんの暮らし」をキーワードにしている雑誌です。いろんな特集をもとにローカルな面白い地域、人に実際に会って取材をし、それを紹介しています。「ソトコト」とはアフリカの言葉で木の下という意味。木の下に人が集まって話が生まれて物事が進んでいくように、「ソトコト」という雑誌に人が集まって何か面白いこれからが生まれていければという意味があります。
このイベントは、雑誌の枠を超えて、皆さんに大野の魅力をお伝えし、興味を持ってもらいたくて開きました。全国的に人口が減少するなか、地域に関わる人たちも、地域に移住をする「移住人口」から、地域と交流をする「交流人口」、そして「関係人口」へと変わってきているように思います。” 関係人口” とは、その人なりの距離感で地域に関わる人たちのことをいいます。都会に居ながらにして、それぞれの尺度で気軽に地域に関わることができるのです。皆さんもすでに関係人口のひとりです。
水のまち大野での暮らしと仕事を語る大野在住のグラフィックデザイナーの長谷川さん
この講座のメンターは、大野市在住のグラフィックデザイナー、長谷川和俊さん。大野の日常を写真に撮るのが好きだったのですが、ある日、一眼レフでも動画が撮れることに気づき、趣味で撮り始めたのがきっかけで映像の仕事も行うようになっていったそう。
長谷川さん
現在、デザインや動画だけでなく、大野市のフリーペーパーも作っています。今の時代、情報は通り過ぎていくことが多くて記憶に残りにくく、大野市のおじいちゃん、おばあちゃんが今まで作り築き上げてきたものは僕達が受け継がないとなくなってしまう。そう思ったことがきっかけで若者に紙媒体で残していこうと作成しました。
水は人間の80%を占めるもの。水は全ての根源であり、それが良いというのは全てが良いということだと思います。大野の水は何が違うのか。それを本講座を通して実体験してもらい、関わる余白が沢山ある大野市に、水をきっかけにぜひ関わっていただけたらと思います。
来年の2月には実際に現地実習も2泊3日で開催されます。実際に現地の方と関われるいい機会ですので、首都圏に暮らしながらも、地域とつながりたい方、地域づくり活動に関わりをもちたい方、新しいソーシャル活動をスタートしたい方は、是非このみずコトアカデミーに参加してみてはいかがでしょうか。
越前おおのみずコトアカデミーの詳細はこちら
KOHEI TAKENOUCHI
竹之内 康平