前略、100年先のふるさとを思ふメディアです。

LOCAL LETTER

今後のメディア運営のキーワードは「協働運営」。LOCAL LETTER 5周年を通じてみえた、ジレンマと新企画

NOV. 30

拝啓、100年先にも残したい文化を届けるLOCAL LETTERを読んでくださっている読者の皆様へ

2022年9月1日、LOCAL LETTERが5歳の誕生日を迎えました。「この5年間、一日たりともLOCAL LETTERを忘れたことはない」と話す、LOCAL LETTERプロデューサーの平林和樹と、編集長の高山奈々。

「私たちの悪いところは、自分たちのことを話すことが絶望的に下手くそなこと」と笑う2人が、 “5年経った今だからこその想い” を対談という形で、等身大のままに語り合いました。

「皆様がいたから、今日までやってこれました。だからこそ、これからも一緒にLOCAL LETTERでワクワクしませんか?」。5周年という節目に、平林と高山がアナタに届けたい未来へのギフトとはーー。

この1年を振り返り。人との関わりが増えた、激変の年 !

今でこそたくさんの人に想いが届くメディアになったLOCAL LETTERですが、当初は記事を出せども出せども、反応がない時代もあったと話す2人。紆余曲折あった中でも、「特にこの1年は多くが激変した年だった」と振り返ります。

高山:全部を振り返るとすごい時間がかかりそうなので、この一年の特に印象に残っていることを聞けたらと思うんですけど、私はこの一年で関わってくれるライターさんが圧倒的に増えたことが本当に感慨深い!今、編集長という立場なので尚更なんですが、ほとんど自分で記事を書いてないことがすごいんですよね。

平林:本当にすごい。しかもそのライターさんたちが、全国各地の人たちなんだよね。

高山:そうなんです!関わってくださる人が増えたからこそ、私自身では到底作り得なかった記事の量も質も、書き手の個性が出る記事の切り口も、よりバリエーションがある記事をLOCAL LETTERで掲載できるようになりました。これが多くの人と関わっていく楽しさで良さなんだろうなと思いますね。

平林:僕は、ある方から「メディアパートナーになってほしい」と言われたことが印象深かったね元々登壇したイベントで知り合って、その後も関係性が続いてたんですけど、改めて「LOCAL LETTERにお願いしよう」って思ってもらえる期待感ってすごいなって。

高山:本当にありがたいです。みなさんそれぞれの想いがある中で、手当たり次第に声をかけるのではなくて、私たちを選んでくれるっていうのが嬉しい…。ああ、ずっと嬉しいって言っちゃう(笑)。

運営側の苦悩と決意。ジレンマに向き合ったからこそ、生まれた新企画!

お互いの印象深かったことを振り返る中で、話は次第にLOCAL LETTERの運営へ。記事を読んでいるだけではわからない、運営する側の苦悩と決意を教えてくれました。

平林:僕らが目指しているのは、読者の行動変容だからこそ記事1本1本への質を求めるし、かかってる制作コストもすごいメディアって「記事を出せば出す程いいんでしょ?」と思われているかもしれないけど、バランスを見ていかないと、結果的にライターさんや色んな人に迷惑がかかる。

だからこそこの一年は、記事を出す量とそれにかかるお金の部分、そしてメディアの成長の部分に真剣に向き合った。「月に何本出して、それにかかった費用はいくら」を毎月確認して、「ここはやりすぎたかな」とか、「もうちょっと攻められたかな」までしっかり見る。だから、「これ載せたい」っていう情報をもらっても、拾いきれないジレンマで苦しいときがあったじゃん?

高山:ありました…!

平林:その想いから生まれたのが、今年から始まった『だれでも送れる、LOCAL LETTER』だよね。僕は記事のクオリティを担保するために一番大事な行程は編集だと思ってるんだけど、編集と情報提供のちょうど中間のスタイルがこの企画。僕らのフォーマットに答えてもらうと、読者の行動が変容するようなLOCAL LETTERらしい記事をつくることができるっていう。

高山:画期的でしたよね!あとは、先日はじまった『ローカルライター養成講座』!

平林:これもすごいよね。定員越えちゃったし(笑)。これも、僕自身の「文化をつくりたい」って想いからきてて、LOCAL LETTERで培ってきた学びを惜しみなく伝えて、本気で活躍できるライターさんを全国に排出するっていうことを真剣に考えてる。

高山:お互いが本気だからこそ、熱量がすごい。キックオフイベントで21名の方が集まっているという状況に私は震えましたね。できることならこの21人と今後もライターと編集者という立場で継続したお付き合いをしたいと思っているし、継続性が見込めればお互いにかける想いや熱量が変わってくると思うので、今後が本当に楽しみです。

LOCAL LETTERの新たなフェーズ。キーワードは「協働運営」

メディア運営に対する葛藤を新企画へと昇華する中で、LOCAL LETTERへの新たな想いが芽生えてきたと話す平林。「新たなフェーズに来た」と話す言葉の裏には、どんな気持ちの変化があったのでしょうか。

平林:今までは「どうしたら満足度の高いコンテンツがつくれるのか」に必死だった。でも最近は、完璧さよりも美しさなんだなということに立ち返ったんだよね。きっと読んでくださっている方々がLOCAL LETTERから行動の変化というプレゼントを受け取ってくれているように、僕らも「LOCAL LETTERをどう使うのか」のフェーズに来てるんだと思う。

LOCAL LETTER MEMBERSHIPの交流会から生まれた新しい記事企画

高山:そうですよね。私たちが運営する学びと出会いのオンラインコミュニティ『LOCAL LETTER MEMBERSHIP』の交流会もそうですし、これからは私たちも含めてみんながLOCAL LETTERを勝手に活用してくれる場が増えていったら嬉しい!

平林:今後のキーワードになるのは『協働運営』。どこか一つが運営するのではなく、LOCAL LETTER自体が母体になっているイメージで、そこに読者の持ち込み企画であったり、講座であったり、もしかすると一緒にプロジェクトを起こしたりしてやっていくみたいな!こんな風にメディアをオープン化していきたいし、更にオープン化を進めたらいったらどんな風になるんだろうって思ってる。

高山:未知の領域だ…!

平林:やっているところがないからこそ、やりたいなって。あとやりたいと思っているのが『ファシリテート講座』!ファシリテートって人生で必要なスキルなのに、学校ではそのスキルを教えてくれないじゃない?

高山:すごくわかります。全然体系化されてないし、言語化もされていないのに、必要なスキル!「教科書ないの!?」って思っちゃいます(笑)

平林:ファシリテーターのスクールって今いくつかあるけど、僕らがやる一番の理由って地域との掛け算だと思う。ファシリテートと地域を掛け算したときに、地域もその人自身も変化するんじゃないかなって思うんだよね。

関わりしろを持てるメディアに。LLMの大改革も!?

1時間かけてじっくりと、今までの振り返りと今後の未来について語り合った平林と高山。最後に「ローカルレターで一番大事にしたいこと」を語り合いました。

高山:実際に行動している人、今まさに何かを探している人にとって、新しい気づきや発見があるメディアでありたいと思っています。そう思えたのは、LOCAL LETTERと出会ったことで、たくさんの人と関わりが増えたから。それは文字を通してかもしれないし、リアルな出会いの場を通してかもしれないけど、その人にとっての気付きや発見を後押しできるような存在であることを大事にしたいと思っています。

平林:LOCAL LETTERは「一人ではできないことを伝えていく」ことを大事にしているメディア。何か勇気を踏み出す時も、誰かがいてくれるから踏み出せることもあるから、そういう人生の後押しをするようなメディアでありたいですね。

高山:ほんとうに。これを機にいろんな関りしろを持っていただきたいです。

平林:ほんとにね。『LOCAL LETTER MEMBERSHIP』を変えようとしてるからね。1年やってみたことで見えてきたこともあるし、よりグレードアップしていきたい。

新たな挑戦はコミュニティを進化させること。『LOCAL LETTER MEMBERSHIP』を、ローカルを越境して生き方とビジネスを磨く場へ

拝啓、ここまで記事を読んでくださったアナタへ。

こんにちは。LOCAL LETTER 編集長の高山奈々です。

まずはここまで記事を読んでいただきありがとうございます。躍動と激動しかない5年間という月日、1日1日に語りつくせないほどのドラマがあり、読者の皆さまをはじめ、様々な形で応援してくださった皆さんがいたからこそ、迎えられた6年目に、感謝の気持ちでいっぱいです。

特に「LOCAL LETTERの読者の皆さまを繋げたい!」と思い立ち、日本全国の読者の皆さんを繋ぐオンラインコミュニティ「LOCAL LETTER MEMBERSHIP」を立ち上げてからの1年は、完璧主義者の私は目を背けたいと毎日思うほど、掴み所のない現実と対峙する日々に、何度立ち止まりそうになったことやら…。

それでも前に進み続けられたのは、結局、私自身が一番楽しませてもらったのではないかと思うほど、(良い意味で)勝手に繋がり、広がり、深まっていく「LOCAL LETTER MEMBERSHIP」のメンバーがいたからで。

メンバー全員が最初から「自分は何者か」を語れていたわけではないスタートから、多くの出会いと挑戦、繋がりを得て、少しずつ「何者か」を語りはじめる姿に、私は誰よりも勇気と希望をもらっていたと思っています。

常に「挑戦」が似合う私たちだからこそ、この度、LOCAL LETTER MEMBERSHIPとしてもアップデートに踏み切ることにしました。対談時にもお話しさせてもらっていた「協働運営」型を目指し、より自由に、より自律的に、生き方の開拓者たちが、ローカルを合言葉に生き方・ビジネスを探求する場にしていきます。

正直、このアップデートを機に新しく交わる人もいれば、このタイミングでは別れを告げる人もいると思っています。何かを変えれば、良くも悪くも今まで通りにはいかない。当たり前のことですが、ここに心の整理をつけるまで随分と時間がかかりました。今のまま、ゆるく、楽しく、ぬくぬくしていたい。そんな気持ちもありました。

でも、日々皆さんが自分のできる範囲から活動し、飛躍されていく姿をみて、私たちもより力強く、前に進んでみたいと思うようになりました。

今回のアップデートを機に、「LOCAL LETTER」「LOCAL LETTER MEMBERSHIP」はより、不完全でも美しい挑戦をして参ります。引き続き、皆さんの接したい距離感で、私たちと関わりを持っていただけたら幸いです。

【新プラン】ローカルを越境して生き方とビジネスを磨くコミュニティ『LOCAL LETTER MEMBERSHIP』の概要

◉LOCAL LETTER MEMBERSHIP(以下、LLM)とは
コンセプトは「Co-Local Creation – ローカルを越境して生き方とビジネスを磨く場」。ここは、日本全国にいる “生き方の開拓者たち” が、ローカルを合言葉に生き方・ビジネスを探求するオンラインコミュニティです。

◉価値
日本全国のローカルプレイヤー同士の繋がり学び合いが得られます

◉特徴
1, ローカルを越境する学び合い
2, 業界を越境する学び合い
3, 公私を越境する繋がり

◉コンテンツ
・TOP LIVE楽屋裏対談(月1回)
各業界で活躍する起業家たちと、LLMの発起人であるWHERE代表平林和樹の特別対談を実施。これまで28名の登壇者が登壇しました。

▼登壇者ご紹介(一部)
橋村和徳さん(株式会社VILLAGE INC. 代表取締役社長)、村岡浩司さん(株式会社一平ホールディングス 代表取締役社長)、野田クラクションべべーさん(The Sauna 支配人)、佐別当隆志さん(株式会社アドレスの代表取締役社長)、米田惠美さん(元Jリーグ理事、米田公認会計士事務所 代表)、森田浩司さん(奈良県三宅町 町長)、市川直樹さん(北海道東川町 副町長)、河尻和佳子さん(千葉県流山市マーケティング課 課長)

・MEMBERSHIP座談会(月1回)
全国にいる仲間たちの半生を知ることで、日常では得られない深い繋がりを得ることができます。

▼メンバー紹介note(一部)https://note.com/ll_membership/m/m93851c23ae97

・LOCAL探求会(月1回)
全国にいる仲間たちだからこそ生まれる質の高い情報をシェアし合います。ときには事業についてブレストする場になることも。

▼過去実施テーマ(一部)
地域×サウナ、地域×宿、地域×クラフト酒、地域×特産品、地域×もう一度訪れたい店

・会いに行くフィールドワーク(不定期開催)
コミュニティから派生して生まれる、新たなプロジェクトや現地ツアー等のイベントも積極的に支援し、「挑戦を応援し、失敗を許容する安心安全の場」をつくっていきます。

▼過去実施地域(一部)
長野県松本市(乗鞍)、宮崎県新富町、富山県氷見市
過去実施レポート:https://localletter.jp/articles/community-tour/

・地域経済サミットSHARE by WHERE(年1〜2回)
産学官の第一線で活躍する起業家が登壇する、日本最大級の地域経済サミット「SHARE by WHERE」に優待価格にて参加していただくことが可能です。
HP:https://localletter.jp/projects/sharebywhere/

◉特典
– 上記コンテンツのアーカイブ視聴
– 地域経済サミットSHARE by WHEREへの優待参加
– LLM発起人、WHERE代表の平林和樹と行く視察・フィールドワークへの優待参加
– LOCAL LETTERが主催する講座への優待参加
 例)ローカルライター養成講座
– その他、イベントへの優待参加

◉価格
1,500円税込(リニューアル前:980円)

現在LOCAL LETTER MEMBERSHIPに加入しているメンバーの移行期間について

記事リリース後、3ヶ月は現行料金・内容のままで継続利用可能です。3ヶ月後には、現在会費等の支払いでご登録いただいている「メンバーペイ」を封鎖し、新ツール「note」への統合を行いますので、それまでに移行登録をお願いいたします。

※今後の新規登録者に関しては、リニューアル後の料金・内容にてお届けいたします

Editor's Note

編集後記

この度はLOCAL LETTER 5周年、誠におめでとうございます。
「5周年記事を芳村さんにお願いしたい」と言われたときは、大役過ぎる大役に、思わず「え?」と笑ってしまうほど(笑)。

私自身、LOCAL LETTERに人生を変えてもらったうちの一人です。きっと私と同じように、ローカルレターから人生の刺激をもらった方も多いと思います。
そんな皆様の気持ちを代弁して、LOCAL LETTERを引っ張って来られたお二人にお伝えしたい。

拝啓、LOCAL LETTERを育ててくれたお二人へ

『ゼロから物事を生み出すこと、そしてそれを継続すること。』
その苦労は、想像することさえ難しい。
ですが、お二人が前に進むことを恐れず、多くの人たちを巻き込んでこられたからこそ、私たちの今があります。
LOCAL LETTERに出会えて本当に良かった。
これからも私たちの夢を託します。

これからも成長し続けるLOCAL LETTERの活動をシェアで応援しませんか?

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